こんにちは。
企画展関連展示「瑞穂の匠」より、引き続き見どころを選んでお伝えします。
今回は日本画の橋野弘美さんの作品を紹介します。
「春」は豊かに咲く真っ白な桜の花が印象的な作品です。
繊細で、温かみを持っているのが写真からでも伝わってきませんか。
〈春〉
「熱帯」は小品ながら密度を感じる作品で、トラにギュッとフォーカスされています。
先ほどの「春」の繊細さとは異なった印象をうけませんか。
〈熱帯〉
こちらの作品は水彩画の「嵐の後」です。
〈嵐の後〉
嵐の後のうごめくような、空の不穏な雰囲気が伝わってきます。
画から風も伝わってくるようです。
こんにちは。
今回も開催中の企画展「ひなまつり展2024」より、「爲國(ためくに)さん家(ち)の雛飾り」の一部を紹介します。
前回に引き続き、伝統工芸を用いた雛飾りについて取り上げます。
まず見ていただきたいのが、博多帯雛です。
〈博多帯雛〉
かわいらしい男雛・女雛が表面、裏面に縫われています。
ちなみに聞いたところでは、爲國さんの成人式の時にはこの帯を使われたのだそうです。
ふぐ雛はもちろん、山口県の伝統工芸、萩焼です。
萩焼は毛利家が萩へ本拠を移した際、陶工を連れてきて始めたとされ、400年の歴史を持ちます。
愛嬌のある雛飾りですが、本当によく見つけられたなと思いませんか。
〈ふぐ雛〉
そして、阿波藍で有名な徳島県の藍染め雛。
こんなに雛飾りのバリエーションが豊富なことに驚くのではないでしょうか。
〈藍染め雛〉
こんにちは。
企画展関連展示「瑞穂の匠」より、引き続き見どころを選んでお伝えします。
今回はステンドグラスの八百下樹実子さんの作品を紹介します。
雛祭りということで、男雛・女雛のステンドグラスです。
〈ステンドグラスのお雛様〉
一口に男雛・女雛といっても、種類は豊富です。
八百下さんもいろいろなバリエーションでおひなさまを作ろうと心がけてくれたそうです。
雛祭りの人形も本当に人それぞれのものがあります。
またランプシェードも灯りがつくと、とても暖かく感じられます。
〈ステンドグラスのランプシェード〉
どの作品もかわいらしく、展示している空間が華やぎます。
こんにちは。
今回も開催中の企画展「ひなまつり展2024」より、「爲國(ためくに)さん家(ち)の雛飾り」の一部を紹介します。
前回は郷土人形について取り上げましたが、今回は伝統工芸を用いた雛飾りです。
地域の特産品と雛飾りが合わさるといっても、想像しにくいかもしれませんが…。
伊賀組紐と結びついた、組紐雛です。
伊賀の組紐は和装の帯締めなどに用いられる三重県の伝統工芸品です。現在は帯締めだけではなく、ストラップやキーホルダーといった小物としても人気があるそうです。
〈組紐雛〉
「ガラスの街」小樽では、ガラス雛です。
男雛・女雛はもちろん、ぼんぼりや菱餅までガラス細工で作られています。
小樽では、北海道で必需品だったガラス製の石油ランプの製造が盛んで、後に工芸品としてのガラスの街となったとされます。
小樽ならではの雛飾りといえるでしょう。
〈ガラス雛〉
こちらは丸いお雛様ですね。卯三郎こけし雛です。
卯三郎こけしは、群馬県榛東村出身の岡本卯三郎によって始められた創作こけしで、創作こけしやキャラクターこけしなども制作しています。
少し、郷土玩具として紹介した「大内人形」も思い出させますね。
〈卯三郎こけし雛〉
地域の伝統産業・伝統工芸とも結びつく雛飾り、奥が深いですね。
こんにちは。
企画展関連展示「瑞穂の匠」より、引き続き見どころを選んでお伝えします。
今回は押し花アート町田友一さんの作品を紹介します。
まずは「五箇山の合掌造り」です。
〈五箇山の合掌造り〉
富山県南砺市にある合掌造りは、江戸時代より続く伝統を持ち、世界遺産に登録されています。
全体を見ていただいた後、ぜひ近寄って見て欲しいと思います。
〈五箇山の合掌造り 屋根付近〉
屋根は里芋の皮を使用しているとのことです。
他にも山並みやお庭も押し絵を使って表現されています。
続いて「残雪の渓谷」です。
〈残雪の渓谷〉
霞のかかる春の渓谷を緑豊かに表現しています。
〈残雪の渓谷 左側の森林〉
やはり近寄ってみると…、とても細かいですよね。
実は押し絵アートは材料集めが大変とのことです。作品を考えたら、各地に行って、構図に見合った素材を入手するのがまず大変なのだそうです。
雰囲気がガラッと変わって、「クリスマスローズ」。
〈クリスマスローズ〉
クリスマスローズの花をたくさん入れ、華やかな作品となっています。
普段目にするクリスマスローズと比べて印象はいかがでしょうか。
こんにちは。
今回は開催中の企画展「ひなまつり展2024」ついて紹介します。
企画展では、「爲國さん家の雛飾り」として、爲國翠子(ためくに みどりこ)さんよりお借りした雛飾りの展示をしています。
特徴は、とにかくいろいろな雛飾りがあるということです。
〈松本押絵雛〉
こちらは長野県の松本押絵雛です。
松本押絵雛の歴史は、江戸時代、武家の女性の趣味や習い事として始まったとされています。
顔が面長の浮世絵風で、立体感を出して作られています。
〈流し雛〉
こちらは鳥取の流し雛。旧暦の3月3日、用瀬(もちがせ)の千代(せんだい)川に流します。
雛祭りの原型は、自らのけがれを川に流すという行事にあったとされています。
そんな昔を感じさせてくれます。
〈大内人形〉
これは山口県の大内人形で、漆が塗り重ねられています。
山口県山口は小京都と呼ばれますが、こんなエピソードがあります。
大内家24代弘世(ひろよ)が、京より迎えた美しい姫があまりに都を恋しがるので、都から人形師を呼び寄せ、大内御殿の一室を人形で飾って慰めたという話です。
実否はさておき、郷土玩具として歴史が感じられます。
ひな祭りというと、段飾りを思い浮かべがちですが、各地にも目を向けるとさまざまな形、祝い方があることに気づかせてくれます。
そして、こうした雛飾りを集める熱意に驚かされます。
「ひなまつり展2024」は3/5(火)まで開催されています。ぜひお越しください。
こんにちは。
企画展関連展示「瑞穂の匠」より、見どころを選んでお伝えします。
今回は、木目込み人形の山﨑泰子先生(雅号 真壽妥)の作品より、「松浦屏風」を紹介します。
〈松浦図屏風 全体〉
この作品の元となるものは、江戸初期に描かれた屏風で、風俗図屏風として有名な作品です。
キリシタン文化の影響を受けた異国情緒ただよう作品で、屏風という平面の作品が、見事に立体になって表れています。
〈髪梳き〉
豪華な衣装に身を包んだ遊女たちが、三味線を弾いたり、恋文を書いたり、カルタ遊びをしたりしながら思い思いの時間を過ごしています。
〈カルタ〉
道具も一つ一つ丁寧で、細部まで楽しめます。
〈タバコ〉
この他にも様々な作品がありますので、ぜひご覧ください。
みなさん、こんにちは。
昨日から降り続いた雪が、かなり積もりましたね⛄
けやき館では、一昨日の4日(日)に「瑞穂の野鳥 探鳥会」を行いました。
講師は、今回も日本野鳥の会 奥多摩支部会員の名執修二さんです。
初めに狭山池を訪れ、その後に狭山丘陵の里山民家に移動し、宮野入谷戸を散策しました。
小雨がぱらつく天気でしたが、名執さん曰く、こういう時の方が野鳥観察に向いているそうです。
セキレイ・ムクドリ・オオバン・ウグイス・シロハラ・ジョウビタキ・アカゲラ・キクイタダキ・エナガなどなど、紹介しきれないほどの鳥たちに出会えることができました。また、目当てにしていた鳥を見ることができなくても、名執さんが絵や写真を見せながら、鳴きまねをして教えてくださり、野鳥好きの参加者にはとても充実した時間を過ごすことができました。
次回の探鳥会は̪4月を予定していますので、どうぞお楽しみに。
2024年02月03日
ひなまつり展2024始まりました
みなさん、こんにちは。
今年もひなまつり展、そして、瑞穂のつるし飾りの時期がやってまいります。
今日からひなまつり展2024がスタートしました。
企画展示室では、大海道細渕家の享保雛の他、殿ケ谷小峰家の内裏雛など、瑞穂町に伝わる雛人形などを展示しています。
〈企画展示室入り口〉
〈企画展示室より〉
また、今年は地域の雛飾りを多数収蔵している、爲國翠子さんに協力をいただき、様々な郷土玩具や地域の産業に根差した雛飾りを展示しています。
〈爲國さん所蔵の雛飾り〉
この他にも、町内の4つの保育園の園児のみなさん制作の「なかよしキラキラおひなさま」もあります。
2階展示ギャラリーでは、「瑞穂の匠」を開催しています。
今年から会場が展示ギャラリーに移ったため、より広く作品を展示できるようになっています。
〈瑞穂の匠〉
今年はパッチワーク、日本画、押し花アート、ステンドグラス、木目込み人形と5種類の作品が展示されています。
ひなまつり展2024は3/5(火)まで、瑞穂のつるし飾りは2/16(金)から3/5(火)の間開催しています。ぜひお越しください。
2024年01月28日
「初めての人向け 古文書を読み解く」を行いました
みなさん、こんにちは。
寒い日が続いていますが、今シーズン最強の寒波もようやく一段落しそうですね。
けやき館では、今日から3回シリーズで「初めての人向け 古文書を読み解く」が始まりました。
第1回目の講師は、瑞穂古文書を読む会代表の塩島清志さんです。
まず手始めに、近世(江戸時代)文書の特徴、よく使われる文字や異体字などを教えていただきました。
普段から活字に見慣れていると、くずし字を読むのはなかなか難しいですね。
しかも同じ文字でも、書く人からみて差し出す相手が格上か格下かによって崩し方が変わるんですね💦
「とにかく見て慣れることです」と塩島さんは仰っていました。
第2回目は2月3日(土)、第3回目は2月11日(祝)に行います。
途中からでもご参加いただけますので、古文書に興味のある方は是非いらしてください。