TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

ブログ

20240108

第211回温故知新の会 郷土歴史講演会「元狭山地区村々の地頭と村人」

こんにちは。

今日は郷土歴史講演会「元狭山地区村々の地頭と村人」を行いました。

講師は瑞穂町文化財保護審議会の塩島清志さんです。

〈講師の塩島清志さん〉

瑞穂町の北部、江戸時代の元狭山地区は旗本の知行地が多く、一つの村でも複数の旗本が支配するという、相給村落(あいきゅうそんらく)も多くありました。

今回の講演では、そんな元狭山地区の江戸時代の支配の様子や村人が負担する年貢などの役について、お話されていました。

今日紹介された史料は、「伝馬役勤役」(富士山村などの名主栗原家所蔵「栗原家文書」)という帳面です。

村々が旗本(大田氏)の屋敷に行った記録となっていますが、年貢の支払いなどのため年に何度も旗本の屋敷へ行く様子がわかります。

この他にも、年末に門松を用意する、年頭に旗本への挨拶、明和の大火が起きた際には火事見舞の記述がありました。

地元の古文書の話ということで、参加者の方も興味をもって質問されていました。

〈講師の様子〉

 

次回の温故知新の会は1/21(日)「多摩地域の山車建造と宮大工、彫物師」です。講師は八王子市文化財保護審議会会長の相原悦夫さんです。

ぜひご参加ください。

20231223

企画展「オオタカ」図録販売中

みなさんこんにちは。

開催中の企画展「オオタカ~鷹とその文化~」の図録を販売しています。

〈今回の企画展図録の表紙〉

企画展示の内容を再構成して1冊にまとめた図録です。

1章-鷹匠の調教と道具

2章-オオタカと狩りの野鳥

3章-瑞穂の鷹場と生活

4章-鷹とその文化

上記のような構成となっています。

特に1章の鷹匠の道具製作や調教の様子、3章の鷹場関係の史料については、冊子として見られるように、構成を少し変えています。

展示をご覧になった後に見ると、また内容を振り返ることができます。

価格は200円。企画展示室に見本がありますので、ぜひ手に取ってください。

20231209

企画展「オオタカ展」ギャラリートーク第2回目

みなさん、こんにちは。

企画展「オオタカ-鷹とその文化-」の関連イベントとして、第2回目となるギャラリートーク、鷹匠イベントを開催しました。

 

講師は日本鷹匠協会尾作会長、村野副会長とけやき館学芸員です。

前回も好評でしたが、今回もまた多くの方に来ていただきました。企画展示室一杯となってしまい、見にくくなってしまった方には申し訳ございません。

今回はオオタカの生態に関する質問が多かったです。タカの羽の生え代わり、タカの成長についてなど、たくさんの質問がありました。

〈展示解説をする尾作会長〉

また、歴史については、展示の入れ替えを行い、新しく展示した古文書の紹介などもしました。

瑞穂町や多摩地域が尾張家の鷹場であると聞いてことがあるという方も、実際にどの村が鷹場だったのか、どのような支配がされていたかはご存知ないのではないでしょうか。

そんな鷹場の実態についても紹介しました。

続いて、鷹匠イベントは鷹匠と鷹匠の間を行き来する振替などを行なっていただきました。

〈鷹匠イベント中の尾作会長、村野副会長〉

本来なら、人やカメラに神経質なはずのオオタカも、そんなそぶりを見せず鷹匠の合図通りに飛翔します。

〈日本鳥類保護連盟の小宮輝之会長(元上野動物公園園長)〉

今日はお客様として、上野動物公園の元園長小宮輝之さんがいらっしゃいました。小宮さんは動物の足跡の拓本(足拓)を紹介されたことで有名になり、けやき館の常設展示室のたぬきの足跡も監修していただきました。

今日もオオタカを興味深く観察されていました。

 

企画展「オオタカ-鷹とその文化-」は2024年1月8日(月・祝)まで開催しています。

ぜひお越しください。

20231203

「野鳥観察 初心者講座」を開催しました

みなさん、こんにちは。

師走になって、朝晩はずいぶん冷え込むようになりましたね。

本日けやき館では、第209回温故知新の会・自然に関する講演会「野鳥観察 初心者講座」を開催しました。

講師は、日本野鳥の会奥多摩支部会員の名執修二さんです。名執さんには、初夏の探鳥会に続いて担当していただきました

今回は初心者向けの講座ということで、前半は野鳥の見つけ方や観察のマナー、双眼鏡の使い方・選び方、図鑑の選び方など、これから野鳥観察を始めたい方にも解りやすく丁寧に説明してくださいました。

後半は、名執さんが野鳥観察の際に撮影した鳥の写真を見ながら、雌雄の見分け方や鳴き声・行動の特徴などを、撮影の際のエピソードを交えながら話してくださいました。

スズメ・メジロ・エナガ・シジュウカラ・カルガモ・カワセミなどなど、ここでは紹介しきれないほどたくさんの鳥たちの話を興味深く聞くことができ、野鳥好きな人たちには至福のひと時となりました。

 ジョウビタキ♂(名執さん撮影)

名執さんには、来年の2月4日(日)に冬の探鳥会を担当していただく予定です。

受付は1月5日からになります。どうぞお楽しみに。

20231202

狭山丘陵市民大学2023講演会

みなさん、こんにちは。

今日は狭山丘陵市民大学2023が行われました。

狭山丘陵市民大学とは、狭山丘陵を中心に歴史や文化を学ぶ、東村山市・東大和市・武蔵村山市・瑞穂町が合同で行っている勉強会・見学会です。

今年のテーマは、「狭山丘陵の成り立ち」です。

地質・地形を通して、狭山丘陵の形成から現在に至るまでの変遷について考えるというものです。

今回は元都立高校教員で、地理学者の角田清美先生に「狭山丘陵の成り立ちと武蔵野台地」と題して講演をしていただきました。

〈講師の角田先生〉

 

狭山丘陵と武蔵野台地の形成を長い時代をかけて、スケールの大きい話をしていただきました。

現在の地質から見ると、武蔵野台地がかつて海だった時代の土壌(粘土層)と川だった時の地層(砂利や礫)によって形成されていました。

その川とは、古多摩川であり、削り残されたのが狭山丘陵である。

そして、立川断層ができることにより、狭山丘陵が川によって土壌を削り取られなくなったことで、現在の形となったようです。

〈地図に様々な情報を盛り込んでお話します〉

 

狭山丘陵周辺の地下水の流れの話や武蔵野台地の形成過程を、年代を追って示されていくなど、とても意欲的なお話でした。

お話の中でも、〇〇に行って、~~を見てなど、武蔵野台地の各地に行って調査をして、観察をしていることがよくわかり、本当に足を使った成果だったというのがよくわかります。

講演後も先生に話を聞く人が絶たず、参加者の興味関心の高さも実感しました。

 

今年度の狭山丘陵市民大学は講演会のみとなりますが、次年度以降、また新しい企画を考えますので、よろしくお願いします。

20231118

企画展「オオタカ展」ギャラリートーク

みなさん、こんにちは。

本日(11月18日)、企画展「オオタカ-鷹とその文化-」の関連イベント、ギャラリートーク(第1回目)を開催しました。

今回は、けやき館学芸員だけではなく、展示の監修者、日本鷹匠協会の会長の尾作文男氏、副会長の村野貞夫氏にも加わっていただきました。

〈ギャラリートークの様子〉

〈尾作文男会長〉

 

鷹匠ならではの視点で、オオタカはどのような鳥で、飼育・調教をしているのか、お話いただきました。

鷹匠のお二人が強調したのは、鷹匠としての伝統技術を守ることでした。

鷹匠としての役割は、昔は将軍や大名に仕えているという役割で、そうした伝統が道具や所作にも宿っているということが印象的でした。

タカを飼うだけではなく、道具も作れて一人前で、どのような技術が詰まっているのか、細かくお話されていました。

〈村野貞夫副会長〉

また、もう一つ大切にされていたのは、とてもタカを大事にして、よく観ているということです。

タカの癖はもちろん、このタカは何をしようとしているのか、気性などを含めて、とても注意深く観ていました。

ギャラリートーク後には、実際に伝承の広場で、鷹匠二人で向かい合い、飛ばしてくれました。

これも訓練の一つで、タカとの信頼関係がなければ、このようなことはできません。

〈鷹匠イベントの様子〉

 

今回は鷹匠イベントも行うと告知していたため、多くの方が参加してくださいましたが、とても関心が高く、最後まで鷹匠の方々とお話していたのが印象的でした。

 

展示は令和6年1月8日(祝・月)まで開催しています。また、次回のギャラリートークは、12月9日(土)です。

興味を持たれた方はぜひお越しください。

20231106

「旧細淵家の遺産」パネル展示

みなさん、こんにちは。

最近は暖かい日が続いていますね☀

けやき館では、エントランスホールにて『旧細淵家の遺産』パネルを展示中です。


今年9月に、けやき館に職場体験で来てくれた瑞穂中学校の生徒さんが来館者のみなさんに、けやき館・耕心館のことを楽しく学んで知ってもらおうと取材した記事を当館学芸員がパネルにまとめ展示しました。


大イチョウ・耕心館・煙突など、興味深い内容を紹介していて、それぞれのパネルには簡単なクイズもあります。

瑞穂中学校の生徒さん、ありがとうございました。

みなさんも来館した際は、是非ともご覧になってみてください。

20231022

温故知新の会「花そして、タネ」を開催しました

みなさん、こんにちは。

朝晩が肌寒く感じるようになり、秋が駆け足でやってきていますね。

けやき館では、第206回温故知新の会・自然に関する講演会「花そして、タネ」を開催しました。講師は森林インストラクターの久保田鷹光さんです。

植物は私たち人間が生活していく上で、なくてはならない存在です。その植物の多くは、花を咲かせタネを作ります。今回の講演では、身近に咲く草花や国内外の植物を取り上げながら、タネを通して仲間を増やしていく方法などについて、お話をしてくださいました。

風に飛ばされ、動物に運ばれ、川に流され、海流に乗って‥‥‥タネは環境に適応しながら、いろいろな方法で子孫を残していくのです。

会場には、熱帯地方に自生する「モダマ(藻玉)」というマメ科のつる植物が飾られ、参加者の目を引いていました。また、会の最後には「アルソミトラ」という南方のつる植物のタネの模型を飛ばして、会場からは驚きの声が上がりました。

久保田鷹光さんの写真展「里山の花」は、10月29日(日)まで開催しています。会期が残り少なくなりましたが、みなさんのお越しをお待ちしております。

20231007

写真展「里山の花」のギャラリートークを行いました

みなさん、こんにちは。

暑さも過ぎ去り、ようやく秋らしい気候になりましたね

けやき館では現在、写真展「里山の花 ALL beautiful & ALL Wonderful」を開催しています。今日は関連イベントとして、ギャラリートークを行いました。

森林インストラクターの久保田鷹光さんが、ご自身で撮影した44点の展示写真を一つ一つ丁寧に解説してくださいました。それぞれの草花の容姿・特徴・撮影方法など、久保田さんが里山を歩いて発見・撮影した草花に対する想いが伝わってくるお話でした。

写真展は10月29日(日)まで開催しています。また、10月22日(日)には温故知新の会・自然に関する講演会「花そして、タネ」を行います(要予約)。久保田さんの体験談や撮影秘話など、興味深いお話が聞けると思いますので、みなさんのご参加をお待ちしています。

20230923

写真展「里山の花」が始まりました

みなさん、こんにちは。

今日は彼岸の中日。暑さもようやく一段落してきましたね。

けやき館では、写真展「里山の花 ALL Beautiful& ALL Wonderful」が始まりました。

 

昨年に続き、森林インストラクターの久保田鷹光さんが、新たに撮影した作品を中心に40点以上を展示しています。初日の今日は久保田さんご本人もいらしてくださいました。

狭山丘陵など、瑞穂町内や近隣の丘陵に広がる「里山」で、陽春から初秋にかけて撮影した草花の写真は、どれも力作ぞろいです。

会期は10月29日(日)までです。会期中、

・10月7日(土) 14時から、ギャラリートーク

・10月22日(日) 13時30分から、温故知新の会・自然に関する講演会「花そして、タネ」

を開催します。

ひっそりと、可憐に咲き誇る草花たちを、是非ご覧にいらしてください。

みなさんのお越しをお待ちしております。

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