本日もけやき館ブログをご覧くださりありがとうございます。
早いもので6月も今日で終わり。明日からは7月です。1年の半分が過ぎてしまいましたが、令和2年の年明け、誰が今のような状況を予想していたでしょう。
この半年で“三密”“東京アラート”など聞きなれない言葉が日常になり、外出時にはマスクが必須となりました。
大人でもストレスを感じる非日常。小さなお子さんたちは何を思い過ごしていたのでしょう。
なーんて心配を吹き飛ばしてくれる、夢あふれる短冊が東松原保育園と瑞穂ひじり保育園から届き(いつもご協力ありがとうございます)、
けやき館の七夕をにぎやかに飾ってくれています。

短冊をのぞいてみると・・・「サンタさんになりたい」(サンタさんになって世界の子供たちにプレゼントをあげたいんだねー。)
「弟と動物園にいきたい」(ステイホームで我慢していたんだ。感染予防をしっかりしてご両親に連れて行ってもらってね。)
「おいしゃさんになりたい」「かんごふさんになりたい」(医療従事者の頑張り見てるんだねー。人のために頑張れる素敵な大人ですよね。)

お子さんたちの純粋な気持ちに心が洗われる、そんな今年の七夕飾りです。
会期7月1日~7月7日まで
2020年06月28日
第128回温故知新の会「算数教育 対話的で深い学び 授業改善と学力向上」
皆様、こんにちは。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、温故知新の会も長らく中止となっておりましたが、本日開催の運びとなりました。
本日は、当館に勤務しております元東京都算数教育研究会副会長の滝澤福一先生の講演です。
アシスタントには、瑞穂第一小学校の教諭2名も参加してくださいました。
「算数教育?」ちょっと難しそうと思われるかと・・・。
昔、授業で九九を暗記したことを思い出しながら聞いていると、今の九九の授業では、ただ暗記するのではなく、どうしてこの数になるのかを考えさせる課題を出して授業を進めていくそうです。
何だか昔習ったのより、難しい内容・・・。
でも、ちょっとしたヒントでなるほど!と納得できる法則があったりと、久しぶりに頭の体操をしました。
次回の温故知新の会は、7月5日(日)13:30~ 歴史講演会「甲州道中吉野宿の記録~津久井縣の漆と百姓の減免要求~」、講師は大野洋一さんです。
こんにちは。
本日けやき館では「染色体験教室 桜染め」を行いました。臨時休館明けはじめてのイベントです!
ようやくイベントを開催することができました (わーいわーい😄)
「染色体験教室 桜染め」では、桜の枝から抽出した染液を使いストールを染めました。
染め上がりはどんな色になるのかな? ドキドキ・ワクワク
まずは、真っ白なスカーフを桜の染液が入った鍋に入れます↓

スカーフが勢い良く染液を吸い込み白色から濃いピンク色に!
染液から取り出してみると、、、、しっかりと染まっています。
色を抜けにくくするために、媒染液に入れて洗います。

桜染めストール完成‼

やさしい桜色に染め上がりました。\(・∀・)/ きれ~い!
けやき館では、今後も染色体験教室を開催していく予定です。ご興味のある方は是非ご参加ください。
どんな色に染め上がるのか考えながらする染色楽しいですよ!
2020年06月24日
収蔵品展「村山大島紬-高水勝良氏寄贈資料-」オープン
みなさん、こんにちは。
6月22日(月)より、収蔵品展「村山大島紬–高水勝良氏寄贈資料–」が開催されています。
収蔵品展とは、郷土資料館に所蔵されているものを中心に組んだ展示です。
今回は、昨年の11月に寄贈を受けた、村山大島紬関係資料の展示となります。
寄贈者の高水勝良さんは、瑞穂町石畑で織元をしていた家で、家業として村山大島紬の男物を中心に制作していました。それだけでなく、自身でも村山大島紬の反物や裂を収集していたため、貴重なコレクションとなっています。
〈展示ギャラリーの様子〉
村山大島紬の展示ということもあり、反物などや裂などが多く展示されています。
今回の展示では、一つは高水氏の織元としての側面、もう一つは収集家としての側面、この二つの側面に注目しています。
高水さんは、男物で精緻な柄を目指して研究を重ねながら制作をしました。
一般的な男物では、反物の横巾に、80柄の亀甲を入れるのに対し、高水氏はより精緻な柄を目指し、106山、119山へと進化していきます。
〈金筬と絣糸〉
写真の筬と絣糸は、106山用に用意されたものです。
筬は細かく、耐久性にも優れた金筬を用います。
糸は白と黄色、黄緑色に染めた糸に絣板で染色をして絣糸にしたものです。
精緻になればなるほど技術は高度になり、糸も厳選されたものになっていきます。技術、こだわりの一端をうかがうことができます。
〈額装した村山大島紬裂〉
二つ目の収集家としての側面ということで、村山大島紬の裂を額装して飾っています。
反物を額装すると、絵画のように見えますね。
時代ごとの流行、技術を見ることができます。
〈衣桁掛けの村山大島紬着物〉
着物も飾っています。
写真では伝えきれていませんが、色とりどりの柄でじっくり見ていただきたいものばかりです。
収蔵品展「村山大島紬」は、2F展示ギャラリーで7月26日まで開催しています。
ぜひお越しください。
2020年06月21日
「みずほの蝶」展 ギャラリートークを行いました
みなさん、こんにちは。
けやき館では6月20日(土)に、開催中の「みずほの蝶」展・関連プログラムとして、ギャラリートークを行いました。緊急事態宣言が解除されてから、けやき館で実施する初めてのイベントです。
お話をしてくださったのは、瑞穂自然科学同好会の村野隆夫さんです。

村野さんは、今回の展示で蝶の写真を提供してくださった方です。ご自分の足で丹念に撮影を続けてこられ、それぞれの蝶の写真について、撮影の季節・時間・場所などを説明してくださいました。

また、瑞穂町周辺には約70種の蝶が生息しているそうですが、昔と今の自然環境の変化、温暖化や食草の違いなどによって、見られる蝶にも変化が起こっているとのことでした。

真面目な話とともに、撮影時の苦労話や、実際に撮影する際のアドバイスなどを交えながらのトークは、蝶好きにはたまらないひと時になりました。
「みずほの蝶」展は7月26日(日)まで開催しています。皆さんの来館をお待ちしています。
2020年06月16日
企画展「みずほの蝶」③ 後期展示スタート
みなさんこんにちは。
このところ暑さが厳しさを増していますが、お変わりありませんか。
さて、企画展「みずほの蝶」も今日から後期展示がスタートします。
後期展示は、チョウの写真が大幅に入れ替わって、40点のチョウのパネルを展示しています。
〈壁面のチョウの写真①〉
〈壁面のチョウの写真②〉
〈モンシロチョウの写真③〉
③の写真は、後期展示のモンシロチョウの写真です。
身近なチョウですが、改めてみるとこんな姿をしているんだ、と感じる方もいるのではないでしょうか。
家の周りでも、野山でも、チョウを見かける機会はあるでしょう。
もう一度、身近なチョウを再発見してみましょう。
もう一つ、今までご紹介していませんでしたが、「チョウと食草のトランプ」について。
これは4種のチョウを13枚ごとに描いたトランプで、卵から幼虫、さなぎ、成虫、そして産卵までを紹介しています。
なんとジョーカーはチョウの天敵の寄生バチ。ユニークなトランプです。
あまりチョウの成長について触れることができなかったので、このトランプを展示しました。
〈チョウと食草のトランプ〉
週末の20日(土)、14時からギャラリートークも開催します。
前期にいらした方もぜひお越しください。
2020年06月16日
手ぬぐい自由自在~暮らしの中の工夫~
けやき館ブログへお越し下さりありがとうございます。
臨時休館が開け二週間が過ぎ、東京都の解除のステップに合わせ、けやき館へのご来館者も徐々に増えています。
今日から “手ぬぐい自由自在~暮らしの中の工夫~” を常設展示内 瑞穂の民家にて開催します。(開催というほど大げさなものでは・・・。)
けやき館スタッフや、町内のご協力者の方々からお持ちいただいた手ぬぐいを私の独断と偏見で展示しするという、なんとも公私混同のような展示です。
しかし!その手ぬぐい展示を聞きつけた?落語界のアイドル“古今亭 始さん”(けやき館での公演は大盛況)より、噺家仲間13名の手ぬぐいが届き、うれしい悲鳴となりました。 
今回は手ぬぐいを飾るだけでなく、手ぬぐいを利用したブックカバーや眼鏡ケースなども紹介しています。(参考:手ぬぐい使いこなしブック 主婦の友社刊)
ステイホーム期間中は、マスク不足から布マスクを手作りしたり、外に行けないお子様の遊び道具を段ボールで作ったりと、自宅にある物を工夫して生活に生かす方がたくさんいらっしゃったようです。先人の知恵と現代のデジタルの融合を人間のアイデアで味付けすると、素敵なオリジナル作品が出来上がります。
江戸時代から庶民の間に徐々に普及してきた木綿手ぬぐいですが、昭和40年代頃からはタオルやハンカチが一般的になり、家庭ではなかなかみられなくなりました。最近はインテリアの一つとして活用されるなど手ぬぐいの良さが見直されるようになり、グローバルな視点からも再注目されています。
包んで、巻いて、折って、飾って、拭いて・・・アイデア次第で一枚の布が七変化。
ご来館いただいた皆様に手ぬぐいアイデアが湧いてくる、そんなきっかけが作れたらうれしいです。
手ぬぐい自由自在~生活の中の工夫~ 会期:6月16日(火)~7月26日(日)
*けやき館ではご来館者の皆様にマスクの着用、ご連絡先のご記入などのご協力もお願いしております。比較的、平日午前中はソーシャルディスタンスがとりやすいようです。
「大切な人のために 自分のために」ご協力お願いいたします。
2020年06月10日
企画展「みずほの蝶」② チョウの雑学
みなさんこんにちは。
今回は、趣を変えて、チョウの雑学を一つ。
皆さんはチョウを数える時に、なんと数えますか。
「一羽」「一匹」、どちらも使うでしょう。
ただ、企画展「みずほの蝶」では、「一頭」としています。
チョウを「頭」と数えるのは、学術的な場で用います。
ですので、学者や動物園、博物館などでは「頭」を使っています。
チョウを「頭」と数えるのは、西洋の動物園で「head」を用いていたことに由来するといわれています。
西洋の動物園では珍しいチョウを飼育しているところも多く、種類に関係なくチョウも「head」で数えられていたそうです。そのうちこの「head」が昆虫学者の間でも用いられ、チョウを「head」で数えることが定着したそうです。
では、なぜ日本でチョウを「頭」と呼ぶようになったのでしょうか。
飯田朝子『数え方の辞典』(小学館、2004年)によると、明治のはじめに英文の博物学書を翻訳していた人が、チョウの記述の中に「head」と言う単語を見つけて、「頭」と直訳したものと思われ、それが現代に定着したという説を紹介しています。
チョウの数え方一つにもエピソードがあるのですね。
蒸し蒸しとした暑さの中マスクをしての生活で熱中症などになっていませんか?
けやき館の事務所もスタッフは皆マスクを着けているので、扇風機を回したりドアを開けたりして風の流れに気を付けています。
withコロナということで、開館したけやき館も安心してご来館いただけるよう取り組んでおります。もちろんそこにはご来館いただいたお客様にご協力をいただくことも多々あるのですが、感染防止のためにご理解いただけることと信じております。
まず風除室にはお願いのプレートと手指の消毒液。
自動扉を入ると、万が一の時に備えて(保健所等行政機関に報告ができるよう)連絡先記入をお願いしております。(氏名、電話番号、来館人数)
そして滞在時間の短縮呼びかけ(せっかくお越しいただいたのに申し訳ありませんが、今は我慢の時です)。
常設展示室では、鳥の鳴き声クイズ、鳥の目、紫外線で見る昆虫、土器パズルが使用中止となっております。
人気の地形シアターは2~3人での入室など密にならないようお願いします。
中止!できない!ばかりじゃないんです。この休館中にクイズコーナーはバージョンアップ。
以前からのクイズに加え、新しいクイズが登場しました。クイズやアンケートで使用した鉛筆やボードなどは専用の使用済boxで回収。
スタッフがアルコール消毒をいたします。
折り紙、塗り絵コーナーも今は閉鎖。現在の企画展にちなみ蝶の塗り絵を企画展示室内にご用意しています(けやき館ブログ“ステイホームでけやき館③”からもプリントアウトできます)。
ご自宅で塗ったものをお持ちいただければ、企画展示室前に掲示させていただきます。
感染防止に手探りをしながらの開館です。
マスク着用、ソーシャルディスタンスなどご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2020年06月01日
企画展「みずほの蝶」オープン!
みなさんこんにちは。
もうすっかり初夏の陽気ですね。
企画展「みずほの蝶」、緊急事態宣言により延期をしていましたが、今日よりオープンです。
ブログでは「一足早い、企画展「みずほの蝶」のご紹介」として、お知らせをしてきましたが、改めてご紹介します。
〈展示室の様子〉
- 瑞穂町のチョウ75種
瑞穂町には約75種のチョウが確認されています。そのチョウを前期・後期で一同に紹介します。
チョウの写真は、瑞穂自然科学同好会の方が長年にわたって撮影された写真です。
〈樹液を吸うオオムラサキ〉
前期のチョウから、オオムラサキのオスの写真です。
華がありますね。
- 標本をみる
写真だけではなく、チョウの標本もほぼ全種あります。
実際の大きさ、翅の形など見てください。
アゲハチョウ科のチョウの大きさ、セセリチョウ科のチョウの小柄さかわいらしさなど、実際に感じてみてください。
また、「身近なチョウ、のぞいてみよう!」では、ルーペを使いながら翅の鱗粉(りんぷん)をはっきり見ることができます。
〈タテハチョウの標本より〉
- 絵本の原画
展示室の奥には、絵本作家、伊藤知紗さん絵本の原画も展示しています。
伊藤さんは飯能市在住の絵本作家で、野山へのフィールドワークもしているため、チョウや周りの自然についてもこだわって描いています。
〈伊藤知紗さんの描くチョウ〉
前期は6月14日(日)まで、後期は6月16日(火)から7月26日(日)までです。
ぜひ足をお運びください。