TEL.042-568-0634

開館時間
10:00〜21:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

2021年02月

20210227

企画展「ひなまつり展2021」のご紹介③ ~松本のお雛様 2~

みなさんこんにちは。

企画展「ひなまつり展2021」のご紹介の第3回として、松本のお雛様の続きについてお話したいと思います。

 

〇松本のお雛様 2

前回に続き、松本のお雛様、もう一つの七夕雛を取り上げます。

七夕と言っていますが、こちらも旧暦のため、実際には87日前後で行われます。

 

こちらは七夕雛のうち「着物掛形式」と呼ばれる人形です。

ハンガーのように見える通り、実際には浴衣や着物などをこの雛に掛け、家の軒下に吊るしました。

 

次にこちらは「紙びな形式」の人形です。

こちらの人形も家の軒先に吊るします。

 

どのように飾ったか気になりますよね。

そこで、熊谷元一さんの絵本『たまばたまつり』(福音館書店)を見ましょう。

熊谷さんは長野県出身の写真家、童画家で、この絵本では松本の七夕祭りの様子がよく描かれています。

一部ですが紹介します。

〈家の軒下に吊るす七夕人形

 左側が‘着物掛形式’ 右側が紙びな形式〉

※詞書は外しています。

〈かごめかごめをする様子〉

かぼちゃや硯などをお供えします

〈晩御飯にほうとうを食べる〉

松本のほうとうは、きなこやあんこで絡め、少し冷やして食べる甘い食べ物です

〈夜のぼんぼん行列〉

二列になり、提灯を持って町内を唄いながら歩きます

 

今回は七夕雛を紹介しましたが、前回ご紹介した松本押絵雛とは共通点があり、押絵雛の職人が七夕雛の顔を描くことが多いそうです。ベラミ人形店でも、押絵雛と七夕雛、両方扱っています。

松本の雛人形、いかがでしたでしょうか。

20210225

企画展「ひなまつり展2021」のご紹介② ~松本のお雛様 1~

みなさんこんにちは。

企画展「ひなまつり展2021」のご紹介の第2回として、展示されている地域のお雛様についてお話したいと思います。

 

〇松本のお雛様 1

長野県松本周辺では、この辺りとは少し違った風習があります。展示では、松本押絵雛、七夕雛を飾っています。

 

・押絵雛

松本周辺では、旧暦の桃の節句である43日に「月遅れのひな祭り」を行う風習があります。

寒い地域では、しばしば旧暦に雛祭りを行うことがあります。それは、寒い地域では桃の花が咲くのは4月頃であり、桃の花の開花に合わせた風習といえるでしょう。

 〈松本押絵雛〉

松本の押絵雛は江戸時代、武家の女性の趣味や習い事として始まったとされています。浮世絵風の面長な顔立ちが特徴的です。

 

 〈押絵雛の裏面〉

押絵雛の裏側を見ると、「元絵 三村隆重 / 面相 三村和子」と書かれています。このお二人は、松本で押絵雛の技術を復活させたベラミ人形店のご夫妻です。

実は、松本の押絵雛は明治時代にいったん途絶え、昭和30年代より博物館や民家などに残る押絵雛を参考に復活させたといわれています。つまみの技術を修得するため、東京の羽子板職人に弟子入りしたそうです。

ちなみに、店名のベラミはフランス語で「美しい友達」だそうです。現在は三村隆彦さんがお店を継いでいます。

20210223

企画展「ひなまつり展2021」のご紹介

みなさんこんにちは。

現在開催中の企画展「ひなまつり展2021」については、216日の当ブログ「ひなまつり展今年も開催しています」で紹介しましたが、お伝え出来なかったことを数回に分け、ご紹介します。

   

〇小峰家の雛人形~箱書きに注目~

明治7(1874)のお雛様。立派ですよね。高さを測ってみたら、約25cmでした。

古風で、整った顔立ちのお雛様といえましょうか。

 

今回はお雛様だけでなく、お雛様をしまった箱に注目します。

古いお雛様をしまう箱には、いつ、だれが贈ったのか、その由来が記されていることがあります。

・誰のための雛

 

これは箱の側面部分です。次のように読めます。

「明治七戌三月三日求之 / 新藤 / さ乃」 「/」は改行

このお雛様が新藤さ乃(サノ)さんが生まれた際、購入したお雛様であることがわかります。

サノ氏は後に小峰家に嫁いで、このお雛様も小峰家へ引き継がれました。

 

・どこで、だれが買った雛

 

これは蓋の裏書部分です。

「東京本石町ニて / □代目 新藤金四良買求…」

新藤金四良()は、所沢市糀谷の名家で、サノ氏の実家に当たります。

東京府本石町は現在の日本橋本石町にあたり、雛市が立ったといわれる十軒店(じゅっけんだな)があったところです。

箱の裏側には次のような箱書きがあります。

「代金力両候也」と書かれているように見えますが、判然としません。

こちらでは「明治七戌二月求」とあるので、新藤氏が本石町で買い求めたのは実際には二月だったことがわかります。

このように、雛人形は人形も大切ですが、納めている箱も由緒を示すものとして大切なものなのです。

企画展「ひなまつり展2021」の紹介、また続けていきたいと思います。

20210218

春のにぎわい

みなさんこんにちは。

 

2月16日(火)から企画展関連展示「春のにぎわい」が始まりました!

時代に合わせて変化する、ひな祭りの祝い方を展示で紹介しています。

 

 

フェルトで作ったひな祭りの食事や、一つ一つのお花が大きいオオヤマレンゲのつるし飾は見ごたえがありますよ。

(↑けやき館ボランティアさんが制作しました↑)

 

小さいお子さんから大人までお楽しみいただける「春のにぎわい」は、3月7日(日)まで、展示ギャラリーにてご覧いただけます。

20210216

ひなまつり展今年も開催しています

みなさん、こんにちは。

三寒四温、少しずつ春の足音が聞こえてきていますね。

 

さて、ひなまつり展2021、企画展示室内についても紹介します。

今年は、けやき館・耕心館共催の「瑞穂のつるし飾り」という形ではありませんが、企画展「ひなまつり展2021」として、展示をしています。

  〈展示室の様子〉

 

今日は見どころを3つ紹介します。

1 瑞穂町周辺のお雛様を紹介しています

今年も瑞穂町周辺のお雛様を展示しています。お借りしたお雛様、少し変わった段飾りなど展示しています。色々な時代のお雛様を展示すると、それぞれのお雛様の由来や飾り方も様々です。

 〈瑞穂周辺の雛飾り〉

 

2 手作りのお雛様も登場

今年のテーマに、手作りの雛、郷土の雛があります。現在の雛祭りは、立派な段飾りを飾り、華やかにお祝いすることが定着していますが、手作りのもの、地域に伝わる素朴で温かみのあるお雛様を飾ることも、雛祭りの祝い方の一つでしょう。小さく、かわいらしいお雛様必見です。

 〈手作りの雛も工夫してます〉

 

3 新作のつるし飾りもあります

今年は、「瑞穂のつるし飾り」は実施しませんが、けやき館ボランティア・耕心館ボランティアの方々にご協力いただき、干支のつるし飾りをケース一面に飾っていただいています。

今年の新作は「丑」です。ぜひ探してみてください。

〈干支のつるし飾り〉

 

16日(火)からは二階展示ギャラリーにて「春のにぎわい」も始まります。

どちらの展示も3月7日(日)が最終日です。

ぜひご覧ください。

 

20210213

ひなまつり展2021 保育園の子供達の作品

東松原保育園、みずほひじり保育園、石畑保育園、狭山保育園の園児のみなさんの作品がガイダンスホールをにぎやかに飾ってくれています。

年長さんは紙皿を使ったお雛様。

年中さんは紙テープのつるし飾り。

年少さんはシールやお花紙をちぎって作ったお雛様。

どの作品もほっこりと心が和みます。

3月7日(日)までの開催、ご来館の際には是非ご覧ください。

 

20210203

YouTubeで紙芝居

みなさん、こんにちは。

今日は立春。梅の蕾もほころび始めて、少しずつ春の息吹を感じられるようになりましたね。

けやき館では、館内の「瑞穂の民家」で「古民家で楽しむ紙芝居」を開催していますが、この紙芝居の動画をYouTubeにアップロードしました。

 

 

けやき館もついに、ユーチューバーとしてデビューしました‼\(^o^)/

第1回目にお送りする作品は、「狭山谷の天狗」です。

この作品は、町内の石畑地区に古くから伝わる昔話をもとに作ったもので、紙芝居の絵は、瑞穂中学校美術部の生徒さんが描いてくれました。

登場人物の「婿(むこ)殿」は、中学生が描いただけあって今風のイケメン男子ですね。

紙芝居は当分の間、毎月一回、YouTubeにアップロードする予定です。次回の3月は「お伊勢山の古狐」を予定しています。

これからもYouTube版「古民家で楽しむ紙芝居」をどうぞお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年02月

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