TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

ブログ

20210516

ブログで紹介 ~ 企画展「身近な昆虫、ここが面白い!」(その3)

みなさん、こんにちは。

梅雨の走りのような天気が多くなってきましたが、いかがお過ごしですか?

本来なら開催しているはずの企画展「身近な昆虫、ここが面白い!」では、瑞穂町周辺に生息している虫たちのなかで、面白くて不思議な生態をもつ昆虫たちにスポットを当てながら、身近にいる昆虫の「知られざる一面」を、パネル・写真・標本・絵本原画などを用いて、幅広く紹介しています。

今回のブログでは、

・「昔懐かしいジャポニカ学習帳の表紙に使われた昆虫写真の歴史」

・「絵本作家の舘野鴻氏が描く昆虫の世界」

について紹介します。

今の子供たちも、むかし子供だった大人たちも、多くの人に使われてきたジャポニカ学習帳。その表紙がオリジナルの昆虫写真で飾られるようになったのは、1978(昭和53)年からです。この年から現在の学習帳に至るまで、表紙の写真を撮影してきたのが、昆虫植物写真家の山口進さんです。NHKのテレビ番組「ダーウィンが来た!」などにも携わってきた方で、学習帳の表紙に使う昆虫写真を「世界特写シリーズ」と題して撮影し、世界各地を巡って活動してきました。今回は、1970年からの学習帳を実物大のパネルにして展示していますので、子供も大人も楽しんで懐かしんでいただけると思います。

 

舘野鴻(ひろし)さんは、大変に細密な画を描く絵本作家で、生物画家でもあります。長年にわたり各地でフィールドワークを積み重ね、2017(平成29)年には絵本『つちはんみょう』で、小学館児童出版文化賞を受賞しました。今回は『つちはんみょう』と『しでむし』を中心に、原画12点をお借りして展示しています。舘野さんは、ご自身のアトリエでも実験的に昆虫を飼育し、その生態も研究しつつ虫たちを描いています。絵本の原画を間近で見られるまたとない機会ですので、主人公の昆虫とそこに描かれたさまざまな動植物の息遣いを感じつつ、繊細で緻密なタッチをご覧いただきたいと思います。

ジャポニカ学習帳の昆虫写真と舘野さんの絵本原画を通して、違った視点から今回の企画展を楽しんでいただけたらと思います。

緊急事態宣言の延長により休館が続いていますが、再開しましたら、みなさんのお越しをお待ちしています。

 

 

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