2020年05月10日
ブログde万葉集と山野草⑨
こんにちは。休館になってから始めた「ブログde万葉集と山野草」も9回目を迎えました。
楽しんで読んでいただけていると信じて、今日も配信いたしますね。
本日ご紹介するのは“ハンノキ”です。
古代「榛」(ハリ)とよばれた「ハンノキ」はカバノキ科の落葉高木です。樹皮と実は染料にし、後世になるとタンニンを抽出して女性の鉄漿(おはぐろ)などにも用いたそうです。
染色家 志村ふくみさんの「一色一生」(講談社学芸文庫)からの抜粋。
釜に湯をわかし、木の皮を炊き出しました。
熱するに従って、透明な金茶色の液が煮あがってきました。榛の木は熱湯の中ですっかり色を出し切ったようでした。(途中略)
それは榛の木の精の色です。
思わず、榛の木がよみがえったと思いました。
色はただの色ではなく、木の精なのです。
色の背後に、一すじの道がかよっていて、そこから何かが匂い立ってくるのです。
「ブログde万葉集と山野草①」でご紹介した桜染めについても、光村図書 中学二年国語教科書 「言葉の力」で
ふくみさんの言葉が載っています。
ご興味のある方は是非ご一読ください。
前回の問題の答えです。
万葉集は何巻あるか?正解は20巻です。すべてが統一された体裁ではありませんが、それぞれの巻にはそれぞれの趣があるそうです。ちなみに今回紹介した巻7は辞書風に分類。旅の歌が多いということです。
それでは本日の問題です。
Q.万葉の時代、簡単にできる占いとして人々に好まれた占いはどれでしょうか。
①朝占 ②昼占 ③夕占 ④夜占
Let’s think!