2020年05月24日
ブログde万葉集と山野草⑫
晴天の日々から、先週は梅雨のようなお天気でしたね。本格的な梅雨になる前の、ぐずついた天気のことを“走り梅雨”と言うのだそうです。その走り梅雨もあけ今日からは気温も上がるそうです。
万葉集のパネル紹介最後を飾るのはツルバミです。
大伴家持が「年若い恋人より糟糠の妻だよ。お前さん。」と部下を諭している歌だといわれています。橡を用いた染色は触媒によって様々な色に変わり、素染めでは亜麻色、灰汁を使うと黄茶色系、鉄媒染で黒っぽい色(つるばみ色)になります。橡色に染めた衣は褪色しにくく堅牢なので庶民の服とされました。派手さより堅実さをツルバミになぞらえ説いている歌が万葉集には6首あります。
さて、前回のクイズの答えです。
そうです! ②防人 です。
北九州の防衛にあたった兵士で任期は三年。のちには東国出身者に限られるようになった。親元、妻子を残してなど万葉集には家族とはなれる悲しみの歌が多く見られます。
万葉集は日本最古の歌集として、身分の上下や立場にとらわれることなく自由闊達に詠まれた多彩な表現が魅力となっています。万葉集初心者マークの私は、万葉集の詠み人や時代背景を知るために簡単な子供向け歴史漫画などを読み返しています。「あれ?何だっけ。聞いたことある。」そんな小さな興味をそのままにしないで、本やネットで調べる時間が持てるのがSTAY HOMEです。
本日でブログde万葉集と山野草(パネル)は終了ですが、まだお伝えしたいことが・・・番外編はもう少し続けさせてください。
では、次回は番外編で。