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20200501

ブログde万葉集と山野草 番外編Ⅲ

番外編Ⅱは詠んでいただけましたか?

ご紹介した9首の中に私の詠んだ歌があるのですが、「私の歌はどれでしょうか」と仲の良い先輩にラインで送りました。普段からラインでは色んな話をしているので、9分の1の確立ならすぐに当ててくれるだろうと思っていたら・・・なんとなんと最後まで当たらず。怒り 👿 のスタンプを送信しておきました笑笑。ブログをネタに普段会えない方とメールやラインで会話するのも楽しいですよ。

今日は、番外編ということで「万葉集」と「百人一首」にスポットをあててご紹介します。

百人一首には万葉集を元にした歌が4首収められているそうです。表現方法が微妙に異なっていたり、新たな作者になっていたりします。

万:秋田刈る 借廬を作り 我が居れば 衣手寒く 露ぞ置きにける  稲刈りの為に草木を編んで造った仮小屋で宿っていると袖も寒々として、夜露もおりてくるよ。

百:秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ 秋の田のそばの刈庵に宿っていると、屋根の苫は目が粗いので、私の袖は、しとしとと落ちてくる露に濡れてしまうよ。 

↑↑↑こちらは百人一首一番の歌なので、学生時代にとりあえず暗記したかたも多いのではないでしょうか?

万:春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山
春が過ぎて夏がやって来たようです。真っ白な衣が干してありますね。天の香具山に。

百:春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山    いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたようですね。夏になると真っ白な衣を干すと言いますから、あの天の香具山に    

春過ぎて~の二首は両方とも持統天皇の作品です。色んな方の文献を参考にさせて頂くと、百人一首のほうは、人から伝え聞いたイメージを表現しているらしいです。この微妙な違いわかりますか?正直私は???。あー奥が深し万葉集↷。

残り二首は次回の番外編Ⅳへ。

 

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