2020年05月31日
ブログde万葉集と山野草 番外編Ⅶ
新しい生活様式・・・いったいどんな風になっていくのでしょう。with コロナ。資料館も時世の流れを考えなければですね。
今日の番外編は『ちょこっと万葉集』の最後のページから。
経もなく 緯も定めず 少女らが 織る黄葉に霜なふりそね
➡縦糸も横糸もこれといって決めずに様々な色で織りなした布がもみじのようだ
この万葉集の歌は散らばったもみじの葉が織物のようだと詠っています。なんとなく目に浮かぶ光景ですね。
万葉集の中では「黄葉」と表記することがほとんどで「紅葉」は一首のみと言われています。万葉人は紅より黄を愛でたのでしょうか。これは中国の陰陽五行説の影響を受けているらしいです。
ご存知のようにここ瑞穂町は村山大島紬の産地でした。(織柄がよくわかるポスターがあったので掲載しますね。)
模様に合わせ染められた縦糸横糸を機織りで織ると見事な柄の大島紬が完成します。
言葉にすると簡単なようですが、40行程もあるそうです。たくさんの人が携わって作られる伝統産業なんですね。
もみじの季節にはまだまだですが、村山大島紬は6月22日(月)よりけやき館 展示ギャラリーでご覧いただけます。