2021年02月27日
企画展「ひなまつり展2021」のご紹介③ ~松本のお雛様 2~
みなさんこんにちは。
企画展「ひなまつり展2021」のご紹介の第3回として、松本のお雛様の続きについてお話したいと思います。
〇松本のお雛様 2
前回に続き、松本のお雛様、もう一つの七夕雛を取り上げます。
七夕と言っていますが、こちらも旧暦のため、実際には8月7日前後で行われます。
こちらは七夕雛のうち「着物掛形式」と呼ばれる人形です。
ハンガーのように見える通り、実際には浴衣や着物などをこの雛に掛け、家の軒下に吊るしました。
次にこちらは「紙びな形式」の人形です。
こちらの人形も家の軒先に吊るします。
どのように飾ったか気になりますよね。
そこで、熊谷元一さんの絵本『たまばたまつり』(福音館書店)を見ましょう。
熊谷さんは長野県出身の写真家、童画家で、この絵本では松本の七夕祭りの様子がよく描かれています。
一部ですが紹介します。
〈家の軒下に吊るす七夕人形
左側が‘着物掛形式’ 右側が紙びな形式〉
※詞書は外しています。
〈かごめかごめをする様子〉
かぼちゃや硯などをお供えします
〈晩御飯にほうとうを食べる〉
松本のほうとうは、きなこやあんこで絡め、少し冷やして食べる甘い食べ物です
〈夜のぼんぼん行列〉
二列になり、提灯を持って町内を唄いながら歩きます
今回は七夕雛を紹介しましたが、前回ご紹介した松本押絵雛とは共通点があり、押絵雛の職人が七夕雛の顔を描くことが多いそうです。ベラミ人形店でも、押絵雛と七夕雛、両方扱っています。
松本の雛人形、いかがでしたでしょうか。