2020年10月11日
企画展「清水家文書展 -史料からみる村の歴史-」スタート
みなさん、こんにちは。
10月10日(土)より、秋の企画展「清水家文書展 –史料からみる村の歴史–」が開催されています。
〈企画展示室入り口〉
清水家文書とは、長岡地区に伝わる古文書で、江戸時代、新田開発された長谷部新田に出百姓として移り住んだ清水家に関する文書で、当館が所蔵しています。この清水家文書を中心に村の歴史を読み解こうという展示です。
〈展示室の様子〉
今回は古文書の展示ということで、ケースに古文書がずらりと並んでいます。
このブログでは、いくつか古文書を取り上げてご紹介したいと思います。
〈開発地譲渡証文〉
この文書は、享保15年に開発地主の長谷部勘次郎から清水八郎右衛門へ、開発地を譲り渡した証文です。長谷部新田は近くの村から百姓を招き、開発を行っていきました。そして、百姓たちは1町6反の土地を開発地主から譲り受けて開発を始めました。
〈愛宕神社境内図〉
もう一通は、ちょっと謎の多いものです。簡略に描かれた図面で、道や建物から推測すると、恐らく長岡地区の鎮守、愛宕神社の境内図です。いつの時期の様子かわかりませんが、ちゃんと石鳥居も描かれています。今とは境内の様子が異なるので、昔の神社の様子を示す図面の可能性があります。
このように、見過ごされがちな文書にも、光をあてて紹介をしていきたいと思います。
期間中、展示品を詳しく解説するギャラリートークを3回行う予定です。
開催日は10月17日(土)・10月31日(土)・11月14日(土)、時間は14~15時です。
予約は不要ですので、ぜひお気軽にお越しください。