2020年06月24日
収蔵品展「村山大島紬-高水勝良氏寄贈資料-」オープン
みなさん、こんにちは。
6月22日(月)より、収蔵品展「村山大島紬–高水勝良氏寄贈資料–」が開催されています。
収蔵品展とは、郷土資料館に所蔵されているものを中心に組んだ展示です。
今回は、昨年の11月に寄贈を受けた、村山大島紬関係資料の展示となります。
寄贈者の高水勝良さんは、瑞穂町石畑で織元をしていた家で、家業として村山大島紬の男物を中心に制作していました。それだけでなく、自身でも村山大島紬の反物や裂を収集していたため、貴重なコレクションとなっています。
〈展示ギャラリーの様子〉
村山大島紬の展示ということもあり、反物などや裂などが多く展示されています。
今回の展示では、一つは高水氏の織元としての側面、もう一つは収集家としての側面、この二つの側面に注目しています。
高水さんは、男物で精緻な柄を目指して研究を重ねながら制作をしました。
一般的な男物では、反物の横巾に、80柄の亀甲を入れるのに対し、高水氏はより精緻な柄を目指し、106山、119山へと進化していきます。
〈金筬と絣糸〉
写真の筬と絣糸は、106山用に用意されたものです。
筬は細かく、耐久性にも優れた金筬を用います。
糸は白と黄色、黄緑色に染めた糸に絣板で染色をして絣糸にしたものです。
精緻になればなるほど技術は高度になり、糸も厳選されたものになっていきます。技術、こだわりの一端をうかがうことができます。
〈額装した村山大島紬裂〉
二つ目の収集家としての側面ということで、村山大島紬の裂を額装して飾っています。
反物を額装すると、絵画のように見えますね。
時代ごとの流行、技術を見ることができます。
〈衣桁掛けの村山大島紬着物〉
着物も飾っています。
写真では伝えきれていませんが、色とりどりの柄でじっくり見ていただきたいものばかりです。
収蔵品展「村山大島紬」は、2F展示ギャラリーで7月26日まで開催しています。
ぜひお越しください。