TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

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20200624

収蔵品展「村山大島紬-高水勝良氏寄贈資料-」オープン

みなさん、こんにちは。

622()より、収蔵品展「村山大島紬高水勝良氏寄贈資料」が開催されています。

収蔵品展とは、郷土資料館に所蔵されているものを中心に組んだ展示です。  

今回は、昨年の11月に寄贈を受けた、村山大島紬関係資料の展示となります。

 

寄贈者の高水勝良さんは、瑞穂町石畑で織元をしていた家で、家業として村山大島紬の男物を中心に制作していました。それだけでなく、自身でも村山大島紬の反物や裂を収集していたため、貴重なコレクションとなっています。

 

    〈展示ギャラリーの様子〉

 

 村山大島紬の展示ということもあり、反物などや裂などが多く展示されています。

今回の展示では、一つは高水氏の織元としての側面、もう一つは収集家としての側面、この二つの側面に注目しています。

 

高水さんは、男物で精緻な柄を目指して研究を重ねながら制作をしました。

一般的な男物では、反物の横巾に、80柄の亀甲を入れるのに対し、高水氏はより精緻な柄を目指し、106山、119山へと進化していきます。

 

    〈金筬と絣糸〉

 

 写真の筬と絣糸は、106山用に用意されたものです。

筬は細かく、耐久性にも優れた金筬を用います。

糸は白と黄色、黄緑色に染めた糸に絣板で染色をして絣糸にしたものです。

精緻になればなるほど技術は高度になり、糸も厳選されたものになっていきます。技術、こだわりの一端をうかがうことができます。

 

 

    〈額装した村山大島紬裂〉

 

 二つ目の収集家としての側面ということで、村山大島紬の裂を額装して飾っています。

反物を額装すると、絵画のように見えますね。

時代ごとの流行、技術を見ることができます。

 

    〈衣桁掛けの村山大島紬着物〉

 

着物も飾っています。

写真では伝えきれていませんが、色とりどりの柄でじっくり見ていただきたいものばかりです。

 

 

収蔵品展「村山大島紬」は、2F展示ギャラリーで726日まで開催しています。

ぜひお越しください。

 

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