2019年02月02日
狭山丘陵市民大学2019「狭山丘陵のみちと石造物」講演会
みなさん、こんにちは。
2/2(土)、狭山丘陵市民大学2019「狭山丘陵のみちと石造物」講演会を行ないました。
狭山丘陵市民大学とは、狭山丘陵について理解を深めていただくため、東村山市・東大和市・武蔵村山市と瑞穂町が合同で行っている勉強会・見学会で、今年は「狭山丘陵のみちと石造物」というテーマで、全5回(講演会と見学会)で実施します。
今回はその初回として、青梅町方文書研究会会員の齋藤愼一さんに「石仏たちが見ていた街道の歴史」というテーマでご講演いただきました。
中世の鎌倉街道や日光街道、青梅街道を軸に、その街道の歴史や石造物について、エピソードを交えつつ紹介をしていただきました。
中世といえば、鎌倉街道と東村山市にある元弘三年板碑。造立した飽間齋藤氏と板碑造立の勧進についてお話がありました。
近世では、青梅街道を行き来する公用、私用の旅として、宿場の役割と石造物について注目されていました。近世になり、往来が増えることによる馬の増加と馬頭観音との関係、今とは違う夜の暗さと常夜灯の大切さなど、近世の人びとの生活の感覚が伝わってきました。また、聴衆の方々が興味を持っていたのは、蕎麦に関するお話でした。粉食文化が盛んだった多摩地域では、蕎麦が広く作られ、宿場などで食されていました。間食として好まれた蕎麦は、まさに江戸という一大消費地に近い狭山丘陵周辺ならではと語られていました。
4市町あわせて約70名という講演会でしたが、みなさんそれぞれに興味を持って聞いていました。
今後は各市町の見学会となり、第2回目は3月9日(土)、瑞穂町のみちと石造物を見学します。今回のイベントはすでに予約が終了していますが、来年度以降も継続しますので、興味のある方はぜひお申し込みください。
お待ちしています。