2017年10月11日
第61回 温故知新の会 ~瑞穂の助郷紛争~
9月24日(日)に瑞穂古文書を読む会の塩島清志さんを講師にお迎えし、
第61回の温故知新の会を開催しました。
今回の講演会のタイトルは「瑞穂の助郷紛争」。
みなさん、「助郷」ってご存知ですか?
江戸時代、宿場は人の宿泊場所としての機能だけでなく、
幕府公用の旅人の荷物を次の宿場まで送り届ける役割(継立業務といいます)も担っていました。
幕府は各宿に一定数の人馬を常備するよう義務付けていましたが、参勤交代制の確立などにより、
交通量が増大し、人馬の数が足りなくなっていきます。
そこで、宿場の人たちは近隣の村々から人馬を集めることにし、
それを制度化したものを「助郷制」というそうです。
瑞穂町にはかつて「箱根ケ崎村」という宿場町として栄えた村があったのですが、
箱根ケ崎村も例に漏れず人馬を集めなければなりませんでした。
箱根ケ崎村は近隣の石畑、殿ケ谷、岸(現武蔵村山市)の3村に人馬提供の応援を頼んだのですが断られ、
訴訟に発展し、その紛争は4ヶ月続いたそう・・・。
今でもその訴訟に関する記録が古文書として残っていて、
その資料を基に、塩島先生が講演会を行ってくださいました。
最初‘助郷紛争’と聞いて、私のようなものは???でしたが、
難しそうな内容をわかり易く講演してくださいました。
温故知新の会では10月に絣板や、東京狭山茶の手もみ実演なども開催します。
秋の休日、郷土の産業、文化に触れてみませんか?