2019年08月19日
第107回温故知新の会 歴史講演会 北斗の涙
みなさんこんにちは。
毎日暑い日が続きますが、皆さまはお変わりありませんか。
8月は平和を考える講演となっています。
11日開催の「平和へのメッセージ」に続き、満州からの引き上げの体験談となっています。
講演者の奥山秀峰さんは昭和6年生まれで、北海道の陸別に生まれ、昭和16年に満州に移住しました。
今回のお話は、奥山さんの父親にあたる奥山慶吉さんの記録をもとにして講演されています。明治35年に生まれ、郷里の山形から北海道へと移り住み、昭和16年4月に新天地といわれた満州に一家で移住します。そして神社の神主として終戦まで一家で過ごしていました。
しかし、昭和20年8月10日、ソ連が満州に侵攻すると一家の運命が一転します。逃避行の旅はとても大変なものだったようです。多くの難民が収容され、危険で寒い道中多くの人が犠牲になっているところを逃げのび、中国の軍人から銃撃され…。さまざまな苦労を乗り越え、翌年10月にやっとの思いで日本に帰国することができます。
奥山さんご自身、そして父親の慶吉さんの体験はかつて多くの人が経験したもので、とても実感がこもったお話でした。今ある平和について、私たちももう一度考えなおす機会をいただけたように思えます。
次回の温故知新の会は、9月8日の東京だるまの絵つけ体験です。
みなさんでぜひ思い思いのだるまをつくってみましょう。