2019年12月08日
第114回 けやき館 温故知新の会 歴史講演会「いろは歌」の成り立ち
みなさん、こんにちは。いよいよ師走となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、第114回 けやき館 温故知新の会 歴史講演会「いろは歌」の成り立ちが開催されました。講師は瑞穂古文書を読む会の村田貞雄さんです。
講師の村田貞雄さん
講演では、皆さんもご存知、「いろはにほえど…」のいろは歌はどのような変遷を経て今の形になったのか、お話になりました。
「いろは歌」の導入として紹介されたのが、「修行者と羅刹」。戦前の教科書『小学国語読本 尋常科用』巻12に収められています。戦前生まれの先生は、実はこの教科書でいろは歌のエピソードを勉強したそうです。
「修行者と羅刹」を朗読されたのは、先生の孫娘さん。場内に響き渡ります。
「修行者と羅刹」の朗読
講演では、中国で成立した「千字文」を元に、形を変えながら「あめつちの詞」「大為爾の歌」、そして「いろは歌」へと各歌の特徴と移り変わりを述べられていました。各時代の発音や時代背景、今様(七五調)と博識な知識を披露していただきました。
質疑では日頃から持つ、「いろは歌」についての疑問を会場で意見交換でき、それぞれ発見をして帰られたようでした。
質疑・会場の様子
次回の「第115回温故知新の会 続・しめ縄を作ろう」は満員御礼となっています。
そして、年の明けた1月13日(月)には「第116回温故知新の会 泣く子も黙る八州廻り」として、江戸時代の関東取締出役の講演について、瑞穂古文書を読む会代表の塩島清志さんが講演されます。
こちらもぜひご参加ください。