2020年01月13日
第116回 けやき館 温故知新の会 郷土歴史講演会「泣く子も黙る八州廻り」
新年明けましておめでとうございます。
今日は、第116回 けやき館 温故知新の会 郷土歴史講演会「泣く子も黙る八州廻り」が開催されました。講師は瑞穂町文化財保護審議会の委員で、瑞穂古文書を読む会代表の塩島清志さんです。
講師の塩島清志さん
八州廻りとは、江戸時代後期、治安維持を目的に組織された「関東取締出役」のことで、有名な博徒、国定忠治を捕縛したことでも知られています。江戸時代の瑞穂町周辺の村々は、幕府領や大名領、旗本領など領主が複雑なため、こうした現状に対応するため、組織されました。
国定忠治について
今回は瑞穂町と周辺地域の組合村や治安維持の活動についても述べていただきました。
青梅街道沿いでの盗難被害の調査、箱根ヶ崎宿での囚人継ぎ立ての記録…、瑞穂町周辺での関東取締出役に関する資料を博捜して、紹介されていました。
ただ、苦労もつきません。村では役人への対応や囚人護送がある度に動員され、役を負担し…。宿場の負担も大きかったようです。
会場の様子
今日は多くの方が関心を寄せていたのでしょう。会場はほぼ満員となっていました。
瑞穂周辺の村々のことから、関東取締出役の仕組みのことまで幅広く質疑がありました。今後も調査を継続されるということなので、またバージョンアップした講演をしてくださることと思います。
次回は第117回温故知新の会は「オリンピックを知ろう」です。近代オリンピックの歴史や精神、オリンピックにまつわる様々な疑問に答えてくれる講演会です。講師は東京都レクリエーション・コーディネイター会会長の飯田弘さんです。
いよいよオリンピックイヤーを迎え、競技やアスリートに注目が集まっていますが、オリンピック自体について、もっとよく知ることができることができるでしょう。
こちらもぜひご参加ください。