2020年02月16日
第118回囲炉裏端で語る昔話
みなさまこんにちは
本日の囲炉裏端で語る昔話のお題は、『加藤神社と目黒のさんま』です。
加藤神社は瑞穂町にある神社、そして目黒???
先ずは、語り部の関谷忠氏が、加藤神社についてお話ししてくださいました。
甲斐の武田氏の武将だった加藤丹後守景忠と家族、少数の家臣は武田氏滅亡の際、
箱根ヶ崎まで落ちのび、武運つきこの地で討死したと伝わっています。
その加藤一族を葬るための塚(加藤塚)が、加藤八幡(武門の神様)になり、
さらには、地域の人々の健康や厄除けを祈るための神社となったそうです。
瑞穂の人々からは、“加藤様”と親しまれ、現在でも毎年3月15日には、例祭が行なわれています。
その折には瑞穂以外からも、加藤家ゆかりの人々が参加してくれるそうです。
さて、目黒‥‥
先ほどの例祭の折り、瑞穂以外の加藤家と言いましたが、
加藤家は瑞穂で滅亡したわけではなさそうです。
家臣が幼子を背負って逃げ延びたとか諸説ありますが、今でも加藤家の末裔の方々はいろいろな地にいらっしゃいます。そのひとつが目黒なのです。
落語の「目黒のさんま」をご存知ですか?
将軍様が目黒の尾鷹場でさんまを食べますが、その尾鷹場こそ加藤家子孫が治めていた土地だったとか。
もしかしたら、瑞穂からさらに落ちのびた子孫だったかもしれませんね。
瑞穂と目黒がつながりました。
関谷氏の興味深いお話を聞いた後は、聞き手の皆さんも一緒に加藤神社についてなど語り合って、
わいわいと楽しい囲炉裏端となりました。
次回の「囲炉裏端で語る昔話」は、
3月8日(日)戸田祐佳氏、森田麻美氏による「楽しいお話 いっぱい」です。
場所は、体験学習室です。
皆さまのご参加お待ちしております。