2020年12月13日
第137回囲炉裏端で語る昔話
みなさま こんにちは
2020年の師走も半ば、だんだん気ぜわしくなってきましたが、
けやき館の周りでは、まだまだ美しい晩秋を楽しむこともできています。
今日の囲炉裏端で語る昔話は、梅田美枝氏による、「この一葉①」です。
梅田さんは今から14年ほど前から、短歌や俳句などを読売新聞「よみうり文芸」に投稿し始め、
今までに200を超える作品が入選して掲載されています。
「一葉(ひとは)」とは、それらの作品を含めた、
梅田さんの短歌、俳句、川柳、随想、童話作品の “まとめ本”です。
本日は、こちらの本から、梅田さんご自身に選んでいただいた作品を朗読していただきました。
梅田さんは瑞穂で生まれて瑞穂の農家に嫁ぎ、大家族を支えながらの子育て、介護と
忙しい日々の様子、そのときどきに感じた事などを作品にされています。
白いご飯がご馳走だった時代、今では家族で食卓を囲むのが食事の風景ですが当時はそうではなかったと聞いた時、
?!ちゃぶ台でみんなでワイワイじゃないのかしら?とちょっと驚きましたが、
梅田さんが子どもの頃は、各自お茶碗が収められた「箱膳」を持っていて、食事の時は1人1人がその箱をテーブルにして食事をしたそうです。
また1週間に1度みんなの箱膳のお茶碗を洗うのは年長の子供の仕事だったそうです。
この「箱膳」、「見てみよう!昔の道具展」で展示されていましたね。
実際に使っていた方のお話はおもしろかったです。
梅田さんのには、家族への感謝や愛情、自分の人生への慈しみ感じられましたが中でも、
「こうあるべきだ、こうでなくちゃいけないと考えるのではなく、
自分がおかれた立場を全うすることを一生懸命やってきた」
という言葉がとても印象的でした。
次回の囲炉裏端で語る昔話は、
令和3年1月24日(日)「浅間さまとドッコイショ」関谷忠氏
です。(来年です!)
みなさま良いお年をお迎えくださいませ。