2021年06月13日
第150回 けやき館 温故知新の会 郷土歴史講演会「新田場の引寺騒動」
みなさんこんにちは。
今日は、第150回 けやき館 温故知新の会 郷土歴史講演会「新田場の引寺騒動」が開催されました。講師は瑞穂町文化財保護審議会の副会長で、瑞穂古文書を読む会代表の塩島清志さんです。
〈講師の塩島清志さん〉
江戸時代の中期、瑞穂町の新田開発を行っていた長谷部新田では、菩提寺を村の中に建てようと奔走します。しかし、この働きかけが近隣の村や寺との間で問題となり、江戸幕府の評定所へ争論として持ち込まれることになります。その顛末やいかに、という講演です。
新田開村以来、菩提寺を建立しようと奔走する長谷部新田の名主たちと、それに反対する近隣の村や寺。それぞれが主張する言い分はそれぞれもっともらしく、思わず裁判官の気持ちになって聞いてしまいます。
長谷部新田の名主たちは大変です。争論に際して、江戸に詰めていなくてはいけないため、滞在費はかかるし、村の経営はあるし、争論は思うように進まないし、さぞかし苦労が絶えなかったと思います。
〈会場の様子〉
塩島さんは、第116回「泣く子も黙る八州廻り」(令和2年1月)以来の講演でしたが、難しい争論の内容を、わかりやすく、丁寧に解説してくださいました。
質問の時間には、地元の方や歴史に興味のある方が多く、地域に伝わる伝承との関りについて話が盛り上がっていました。
次回の第151回温故知新の会は「大人も楽しめる算数教室」です。大人も楽しめる教材を使い、楽しみながら学力向上を図ろうという講演になります。
こちらもぜひご参加ください。