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20211114

第159回 温故知新の会 郷土歴史講演会 「石畑の共有地売却事件-文書類従・解題-」

みなさん、こんにちは。

今回の講演は、「石畑の共有地売却事件-文書類従・解題-」でした。講師は、瑞穂古文書を読む会の村田貞雄さんです。

 

昭和40年代、瑞穂町の石畑地区で起きた共有地の売却事件について、村田さんが保管した文書をもとに、騒動の解決までの経緯や当時の時代背景について、論じていただきました。

 〈講師の村田貞雄さん〉

 

村田さんが強調されたのは、地域住民の合意でした。特に共有地は江戸時代の入会地の系譜を引く土地であり、地域住民の同意は欠かせない土地でした。

事件となった原因には、地域住民の合意が十分に得られないまま契約の話が進んでしまったことがあるけれど、最終的には地域住民の合意により事件は解決したとのことでした。

これを英語の‘constitution’(構成)と表現されていました。

 

〈会場の様子〉

 

50年ほど前の出来事ですが、徐々に歴史になりつつあります。

今回の参加者は、「日頃気にはなっているけど、知る機会がなかったので来ました」という石畑地区の方が多く参加されていました。

こうした出来事は記録し、伝える努力をしなければ、忘れ去られてしまうでしょう。

記録し、語り継ぐ大切さを感じた時間となりました。

 

さて、次回の温故知新の会は第160回 温故知新の会 郷土歴史講演会「資料にみる狭山茶」です。

現在開催中の企画展「瑞穂の狭山茶」に関連して、江戸時代後期から明治初期の狭山茶について語ります。

講師は当館学芸員の北爪が担当します。

こちらもぜひご参加ください。

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