2018年01月16日
第68回 けやき館温故知新の会「千人同心と箱根ケ崎宿」
みなさん、こんにちは。
先日、けやき館の多目的室にて、第68回けやき館温故知新の会「千人同心と箱根ケ崎宿」を開催しました。
瑞穂町の箱根ケ崎地区は、江戸時代、東西に青梅街道、南北には日光街道が通り、宿場町として栄えていました。日光街道というと、江戸から出発する街道を思い浮かべるかもしれませんが、瑞穂を通る日光街道は、実は八王子から箱根ケ崎を通り、日光まで行っていました。
今回の講演は、瑞穂町文化財審議委員の平山和治先生に講師になっていただきました。
先ほど、瑞穂を通る日光街道は、八王子から日光に向かう道であるといいましたが、この道は八王子千人同心が日光を警備するために参勤するための道として整備されました。
千人同心は、徳川家康によって組織され、3泊4日、往復8日程度で往来をしていたそうです。
なんと、江戸時代に千人同心はこの道を1,030回往復したといわれています。
この他にも、講演では八王子千人同心の分布地や基点となった八王子宿の千人同心に関わる史跡についても解説がありました。
箱根ケ崎宿は日光街道2番目の宿で、荷物や書状を継ぎ立てするために整備され、時代が下ると富士山、御嶽山、大山詣でなど旅客が増えると、宿屋で賑わっていたそうです。
後半は、江戸売り声保存会会長の岩崎城倖さんに出演していただき、「和歌の朗詠」と「江戸の売り声」をご披露していただきました。
「江戸の売り声」では、納豆売り、石焼き芋、おでんなど、昔の売り口上を披露されました。口上によっては、関東の口上は早口、関西の口上はよく語るなど、それぞれ口上の違いなどを器用に実演されていました。
口上をみんなで一緒に実演する場面もあり、とても盛り上がっていました。
次回は温故知新の会は、1月21日(日)元狭山(高根・富士山)の文化財めぐりです。高根・富士山地区の史跡めぐりですので、興味のある方はぜひ参加されてください。
お待ちしています。