2018年04月29日
落雁作り体験教室
29日午後1時30分から、「第75回温故知新の会 落雁作り体験教室」を開催しました。
かつて、鯛や鶴、亀、松竹梅などの縁起の良い図柄をかたどった豪華な落雁が、結婚式の引き出物としてもてはやされていました。
今回の講師は、箱根ケ崎の豊月堂の元店主、奥泉弘一さんです。奥泉さんは埼玉県越生の菓子店で和菓子作りの修行を積まれ、父親が開業した豊月堂を引き継がれました。
当日は19名の方が参加されました。はじめに奥泉さんから落雁にまつわるお話を頂いたあと、4つのテーブルに分かれて落雁づくりのスタート。
もち米を粉にした微塵粉(みじんこ)と砂糖を混ぜ、水あめを少し混ぜてこねます。
適度なあんばいになったら、鶴や亀、海老やはまぐり、菊や梅など様々な図柄の木型に詰めてかたちを作ります。これらの木型は奥泉さんがかつて使用していたものです。
次にこれをセイロで蒸して、生地が適度なあんばいになったら出来上がり。奥泉さんいわく、「すべてあんばいなんだよ。数字で言えるものじゃないんだよ。」
落雁が完成したら、お茶を飲みながら試食です。自分で作った落雁を口にしながら、できばえを語り合っていました。
参加された方々は、初めての経験に嬉々として作業をされ、講師ともいろいろ会話を交わしながらのとても楽しい体験教室でした。