2024年11月03日
10周年記念特別展示「箱根神社所蔵箱根本地仏懸仏」・ギャラリートーク
みなさん、こんにちは。
11月2日より、ガイダンスホールにて、10周年記念特別展示「箱根神社所蔵箱根本地仏懸仏」が始まりました。
箱根本地仏懸仏は瑞穂町で発見されたと伝えられている懸仏です。
鎌倉時代後期の制作とされ、箱根権現の三尊(胎蔵界大日如来、文殊菩薩、観音菩薩)が鋳造されています。
今回は箱根神社のご厚意により、特別にこの懸仏を展示することができました。
〈「箱根神社所蔵箱根本地仏懸仏」展示風景〉
〈懸仏の三尊〉
瑞穂町にとって重要なのは、この懸仏の裏面に「筥根」という文字が刻まれていることです。
箱根ヶ崎の狭山神社(近世の箱根権現)との関係を物語る一級の資料となります。
また、この懸仏は、日本を代表する歴史作家吉川英治氏、国立市を本拠に活動した彫刻家關頑亭氏の手を経て、現在は箱根神社が所蔵しているという由緒も、数奇な運命を感じさせます。
会期初日の11月2日(土)にギャラリートークを実施しました。
初日にも関わらず、多くの方が関心を寄せ、解説を聞いてくださいました。
〈ギャラリートークの様子〉
〈じっくりと解説を聞いて下さっています〉
瑞穂町と箱根神社との関わり、箱根信仰に関心を持ってくださった方が多かったようです。
狭山神社の関係者の皆様もお越しくださり、この懸仏のじっくりとご覧になっていました。
展示は、12月1日(日)まで開催しています。
また、第2回ギャラリートークも11月16日(土)15時から行います。
貴重な懸仏をぜひご覧ください。
また、2階展示ギャラリーにて、企画展「石田和雄 ―薬師三尊と六観音像―」(会期:11月2日~12月1日)も実施しています。
こちらは瑞穂町在住の石田和雄氏による作品となります。併せてお楽しみください。