TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

ブログ

20230408

パネル展「植物学者 牧野富太郎と万葉集の花々」が始まりました

みなさん、こんにちは。4月になり新年度がスタートしましたね。

けやき館では、毎年恒例のパネル展「万葉集と山野草」が好評をいただいていますが、今年はテレビドラマで話題上昇中の牧野富太郎とコラボレーションして、「植物学者 牧野富太郎と万葉集の花々」として、本日(4月8日)より展示が始まりました。

牧野富太郎は、「日本植物分類学の父」といわれた植物学者で、約40万点に及ぶ標本を収集し、1,500種類以上の新種に命名するなど、日本が世界に誇る偉大な研究者です。

今回は、高知県立牧野植物園や練馬区立牧野記念庭園からお借りした貴重な資料と、森林インストラクターの久保田鷹光氏が撮影した植物写真を組み合わせ、万葉集の歌・牧野富太郎筆の万葉植物図(複製)・久保田氏の写真をセットにしてパネルで展示しました。

他にも、牧野富太郎のプロフィールと年譜、万葉集と詠み人の紹介、牧野富太郎関連図書コーナーなど、見所がいくつもあります。

パネル展「植物学者 牧野富太郎と万葉集の花々」の会期は、5月28日(日)までです。

けやき館2階の展示ギャラリーで開催していますので、みなさんのお越しをお待ちしております。

20230305

第191回温故知新の会 郷土歴史講演会 「西多摩の神仏分離と瑞穂町」

みなさんこんにちは。 今日は、第191回温故知新の会 郷土歴史講演会「西多摩の神仏分離と瑞穂町」を開催しました。

講師は当館学芸員の関口健氏です。

 

明治維新となり、瑞穂町をはじめ各地の寺社で「神仏分離」が進められました。この結果、今までは習合していた寺社が別れ、~寺、~神社などとして、現在あるような神社、寺院というあり方となります。

そんな一大転機となった神仏分離について、西多摩郡の事例や瑞穂町の事例を紹介しました。

〈会場の様子〉

 

神仏分離の大きな特徴としては、江戸時代にお寺と檀家との間にあった寺檀関係を神社と氏子との間で築き、(実際に運用はされないものの)村民を把握しようとしたという制度であるとのことでした。

神仏分離というと、廃仏毀釈を思い浮かべることが多いですが、西多摩郡では御嶽神社などで行われている事例があるものの、大きなものではなく、村の鎮守などでは廃仏毀釈はほとんどなかっただろうとのことです。

瑞穂町の神仏分離の事例も、他の西多摩郡の事例と同様で、明治時代初期に神仏分離の準備が行われて、粛々と進められていったとのことです。

会場からも、身近な問題として、興味を持って聞いている方が多くいました。

 

次回は第192回として、公開座談会「身近な植物で染める草木染め」です。みずほ染織伝承会による、草木染めの染色の取り組みについて紹介します。

こちらもぜひご参加ください。

20230218

第15回「古民家で楽しむ紙芝居」

みなさん、こんにちは。

今日は早春のうららかな日和で、とっても過ごしやすい一日でしたね。

けやき館では、第15回「古民家で楽しむ紙芝居」を開催しました。上演したのは、「狭山谷の天狗」と「うぐいすのホー」の2作です。

「狭山谷の天狗」は、町内の石畑地区に伝わる昔話で、絵は瑞穂中学校美術部の生徒さんが描きました。

「うぐいすのホー」は、もうすぐやって来る桜の季節にピッタリのお話でした。

「古民家で楽しむ紙芝居」全9作品は、YouTubeでもご覧いただけます。

次回の開催は5月20日(土)の予定です。どうぞお楽しみに!

20230212

ひな飾りと俳句展示が始まりました

みなさん、こんにちは。

けやき館の「ひなまつり展2023」では、今年もひな飾りと俳句作品を展示しています。

「ももの花のひなまつり」では、毎年制作をお願いしている石畑保育園・狭山保育園・東松原保育園・みずほひじり保育園の園児のみなさんが、今年もかわいいひな飾りを作ってくれました。総勢214組の作品は、風除室と瑞穂の民家で展示しています。

俳句作品は、「瑞穂俳句愛好会」の方々が創作しました。8回目となる瑞穂俳句大会のお題は、「早春の花  ~椿・梅・水仙~  五七五」です。心に浮かんだ思い思いの厳選された三十句の作品がそろいました。お時間が許す限り、一つ一つをじっくりと味わってみてください

ひな飾りと俳句作品は、3月5日(日)まで展示しています。けやき館にいらした際は、是非ご覧になってください。

みなさんのお越しをお待ちしています。

20230205

瑞穂の野鳥 探鳥会

みなさん、こんにちは。

立春が過ぎ、梅の花があちこちで咲き始め、けやき館でも企画展「ひな祭り展2023」が始まりました。

本日けやき館では、第189回温故知新の会・鳥の観察会「瑞穂の野鳥  探鳥会」を行いました。

講師は、日本野鳥の会 奥多摩支部会員の名執修二さんです。名執さんは、長年にわたり狭山丘陵で野鳥観察会や調査・保全活動を行っています。

初めに訪れた狭山池では、カモやメジロの他に、ダイサギやカワセミを観察することができました。次に狭山丘陵に移動して里山を散策しながら、三種類のセキレイやヤマガラなどに出会いました。

名執さん曰く、「鳥を探すには鳴き声を聞き分けられるようになると見つけやすいです」とのことでした。周囲に生息する草木からも、そこにやって来る鳥の種類が分かることもあるそうです。野鳥観察は、奥が深いですね。

次回の探鳥会は、今年の初夏頃を予定しています。どうぞお楽しみに。

20230122

初めての人向け 古文書を読み解く

みなさん、こんにちは。

1月21日から連続講座「初めての人向け 古文書を読み解く」を行っています。

毎年実施している講座で、初心者向け古文書講座として、一つの文書を読み解きながら、読み方や書かれた時代背景などを紹介します。

 

講師は、瑞穂古文書を読む会の会員の方々に担当していただいています。

第一回(1/21)の講師、塩島清志さん(瑞穂古文書を読む会代表)は古文書の読み方を担当されました。

〈講師の塩島清志さん〉

 

古文書を読むときには、特有の書体(御家流)に慣れること、今とは違う文体(候文)をマスターしなければいけません。

まずは、基本的な文例をもとに勉強しました。

みなさん、普段とは違う文字や言葉遣いに苦労しているようですが、講師の先生に質問するなど熱心に勉強をされていました。

 

「初めての人向け 古文書を読み解く」は、第2回が1/28(土)、第3回が2/4(土)にあります。

第2回目からの参加も可能ですので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

20221204

第185回温故知新の会・自然に関する講演会「瑞穂町・狭山丘陵の植物化石が語る驚異の第四紀フロラ」

みなさん、こんにちは。

師走に入り、毎日寒い日が続いていますね🥶

本日けやき館では、第185回温故知新の会・自然に関する講演会「瑞穂町・狭山丘陵の植物化石が語る驚異の第四紀フロラ」を開催しました。

講師は、「むさしの化石塾」代表の福嶋徹さんです。

福嶋さんは、「多摩川中上流域上総層群調査研究プロジェクト実行委員会」のメンバーで、けやき館では今春に開催した企画展「遥か太古の瑞穂」でも様々な化石資料をお借りし、大変お世話になりました。

この福嶋さんは、狭山丘陵で多くの貝化石や植物化石を発掘しただけでなく、昭島市内でアケボノゾウの足跡化石を発見した研究者でもあり、数多くの学術論文も執筆されています。

講演では、第四紀(今から約260万年前から現在に至る期間)のうち、約170万年前から100万年前までに堆積した地層(上総層群・狭山層)から発見された植物化石から、狭山丘陵におけるこの時代(カラブリアン期)の3つの植物相(フロラ)の特徴に迫りました。

狭山丘陵は太古の昔には海だったこと、メタセコイアやハンカチノキなど現在の日本では絶滅した固有種の植物化石が、狭山層では数多く発見されていることなど、驚きの話が満載でした。

また講演会には、けやき館の温故知新の会でお馴染みの角田清美さん(青梅市文化財保護指導員、写真左)と、春の企画展でお世話になった樽創さん(神奈川県立生命の星・地球博物館主任学芸員、写真右)もいらっしゃいました。お二人とも福嶋さんと同じく、プロジェクト実行委員会のメンバーです。お互い久しぶりの対面ということで、なんだか同窓会のような雰囲気で、懐かしいひと時を過ごしていたのが印象的でした。

次回の温故知新の会は、須賀省三さんの「続・しめ縄を作ろう~わら細工教室」です(12月11日実施)。

みなさんの参加をお待ちしています。

20221120

第184回温故知新の会 郷土歴史講演会 「瑞穂町の古文書あれこれ」

みなさん こんにちは。  今日は、第184回 けやき館 温故知新の会 郷土歴史講演会「瑞穂町の古文書あれこれ」を開催しました。

講師は瑞穂町文化財保護審議会の副会長で、瑞穂古文書を読む会代表の塩島清志さんです。

 

〈講演会の様子〉

 

瑞穂町には、旧家で所蔵されていた古文書が今も伝わっています。そうした古文書を読解されているのが「瑞穂古文書を読む会」の活動です。

例えば、現在開催中の「栗原家文書展」の古文書読解についても、会のご協力を得て進めました。

 

さて、今回は「瑞穂古文書を読む会」で読解をしてきた文書の中から選りすぐりの古文書を紹介してくださいました。

例えば、殿ケ谷地区に伝わる「参宮道中日記」は、江戸時代に伊勢神宮への参詣に行った行程が記されています。殿ケ谷から八王子を通って東海道を歩き、伊勢神宮、金毘羅などへ詣でて、帰りには東山道から大宮を経て戻ってきたそうです。

 

〈講師の塩島清志さん〉

 

また、宿場のある箱根ケ崎地区に関わる文書では、箱根ケ崎村と石畑村・殿ケ谷村・岸村との間で、伝馬の費用負担をめぐって争いが起きています。

この争いの前提には、この4つの村を、昔は「村山村」として一つだったと主張する箱根ケ崎村とそうではないとする他の3村との認識の違いがあり、興味深い話題です。

 

12月4日開催の次回の第185回温故知新の会は、福嶋徹さんによる「瑞穂町・狭山丘陵の植物化石が語る 驚異の第四紀フロラ」です。狭山丘陵を地質から見る講演となっています。 こちらもぜひご参加ください。

20221120

第14回「古民家で楽しむ 紙芝居」

みなさん、こんにちは。

本日けやき館では、第14回「古民家で楽しむ紙芝居」を開催しました。

上演したのは、「長岡のシバモグリ」と「どんぐりぽとん」の2作です。読み手は、耕心館の長沢副館長が担当しました。

「長岡のシバモグリ」は、瑞穂町の長岡地区に伝わる昔話で、絵は瑞穂第二中学校美術部の生徒さんが描いてくれました。

「どんぐりぽとん」は、晩秋のこの時期らしく、ほっこりするお話でした。

「古民家で楽しむ紙芝居」全9作品は、YouTubeでもご覧いただけます。

次回の開催は、2023年2月を予定しています。どうぞお楽しみに!

20221117

企画展図録発売中

みなさんこんにちは。

今回は開催中の企画展「栗原家文書展-村々のあゆみと名主の仕事-」の図録についてご紹介します。

〈今回の企画展図録の表紙〉

 

古文書の展示だと、内容も難しいし、文字も読めないし…と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

でも、図録をみると、ページは14pと意外と手軽です。

図録に合わせて、まとまりが良いように古文書を選んだり、配列を変えたりしています。

ちなみにこんな構成です。

1章 四ヶ村名主と年貢収納

村にとっての大仕事、年貢はどのように領主に納め、どのような種類があるのか。

2章 山野の利用と争論

村での山・林の管理、村と村とで争う山野争論(訴訟)について。

3章 村々のすがたと栗原氏の仕事

文書の記録、鷹場への対応、村民の把握など…、名主の多様な仕事の紹介。

4章 富士山栗原新田の開発

栗原家が主導した富士山栗原新田はどのように開発し、定着したのか。

 

今回は図版もこだわっています。

一例を示すと、旗本大田氏の知行地が点在する「宮寺領絵図」。

〈展示されている宮寺領絵図〉

この中から栗原氏が四ヶ村名主を務めた村を抜き出します。

〈栗原家が四ヶ村名主を務めた村々の図版〉

このようにしてみると、絵図の見方も変わってくるのではないでしょうか。

企画展「栗原家文書展-村々のあゆみと名主の仕事-」の図録は、受付で購入できます。値段は200円です。

ぜひ一度手にとってみて下さい。

最新記事

カテゴリー

  • イベントのお知らせ
  • 学芸員の小窓
  • 未分類
  • 館長あいさつ
  • 過去の記事