TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

ブログ

20240407

瑞穂ふるさと大学、入学説明会!!

平成30年に活動開始した瑞穂ふるさと大学を知っていますか?
コロナ禍により、しばし活動が停止していましたが、この度新たな要項で再出発することとし、本日改めて入学説明会を実施しました。

入学希望者には、よくある大学のように学生番号を付与し、学籍・研修歴カードをお作りします。研修年度は4月からの1年間です。

郷土資料館が主催する事業に参加することで単位を取得できる仕組みです。特に、郷土資料館の「温故知新の会」や「囲炉裏端で語る昔話」の年間計画は既に大枠を決めていますので、ご興味がある方は予定を合わせてぜひご参加ください。

また、自身の研究テーマを決め、活動いただくことも可能です。

最初に友野図書館長から挨拶をいただき、事務局・講師の滝澤福一先生による経緯・制度の説明や講師陣の紹介の後、3人の先輩受講生から、これまでには実際にどのような活動をしてきたかなどの発表がありました。

最後に、滝澤先生から「瑞穂町2万年の歴史(概論)」のダイジェスト版の講和がありました。

町内外から、21名の参加者が熱心に聞き入っていました。
皆さんも自身の学びを広げ・深めるために、瑞穂ふるさと大学にぜひご参加ください。

20240405

ジオラマの修理。。。展示物を大切に扱いましょう

郷土資料館の「瑞穂の自然」のコーナーに、狭山丘陵の雑木林のジオラマがあります。初夏から夏にかけて見られる様々な生き物が、あちらこちらに潜んでいます。

残念なことに、いくつかの展示が壊されてしまっていました。植物の葉や花、昆虫の翅などが引きちぎられていたりなど…

今回、ジオラマの中にわけ入り、修理を行いました。

葉の修理はなかなか難しいです

<葉の修理はなかなか難しいです>

落ちてしまったナナフシモドキをテグスで吊ることにしました

<落ちてしまったナナフシモドキをテグスで吊ることにしました>

夜の樹液レストラン
<どの部分を修理したか、わかりますか?>

修理できるならいいだろう、ということではなく、展示物は基本的には触れることなく、大切に見てもらいたいです。十分に修理できないものもあります。

それにしても、ジオラマの中では本当に森林の中にいるように見えますね!
今回修理された部分が自然に馴染んでいるか、郷土資料館の展示室でぜひご確認ください。

20240402

人と昆虫展 絶賛準備中!

昨年の昆虫展でもお世話になりました岡部廣さんによる「昆虫標本展 人と昆虫」が4月5日(金)より、いよいよ始まります。

「これ、全部飾るんですか?」と聞かれるぐらい、多くの標本箱と写真をお持ちいただきました。

<ずらっと並んだ標本と写真>

 

エントランスから入って左のスペースに、皆さんに数多く見ていただけるように、配置を工夫しながら設営していきます。

<写真をこのスペースに並べます>

 

写真の入った額縁をまっすぐ掛けるのは、意外にとても難しいです。

<真剣な作業>

 

設営準備をしている最中にも、来館者の方が興味津々で見ています。

<美しい蛾に興味津々>

 

分類別・テーマ別で楽しくまとめられた標本と美しい写真の数々を、ぜひご覧にお越しください。

展示期間は5月26日(日)までです。

20240402

パネル展 『源氏物語』に詠まれた万葉の草花

みなさん、こんにちは。

桜が徐々に咲き始め、カタクリの花も見頃を迎えました。

今日から4月。新年度のスタートですね。

けやき館では、パネル展「『源氏物語』に詠まれた万葉の草花」が始まりました。

 

毎年この時期にはパネル展「万葉集と山野草」を開催していますが、今年はテレビドラマで話題の紫式部とコラボレーションして、『源氏物語』の中で詠まれた和歌から、万葉の草花を用いた10首の歌をパネルと写真で紹介しています。

光源氏・紫の上・明石の君などなど、有名な登場人物たちが詠んだ和歌と、森林インストラクターの久保田鷹光さんが撮影した美しい草花の写真をどうぞご覧ください。

 

会期は6月2日(日)まで、会場は2階展示ギャラリーです。

では最後にクイズです。紫式部は『源氏物語』の中で、およそどれくらいの和歌を詠んでいるでしょうか?

① 約100首  ② 約200首  ③ 約400首  ④ 約800首

正解は展示会場にて!

みなさんのお越しをお待ちしております。

 

20240401

開花目前!白いカタクリを探そう

新しい年度がスタートしましたね。今年のカタクリの全体の見ごろは先週の週末で、多くの人で賑わいました。

〈さやま花多来里の郷〉

一方、幻の白いカタクリの開花は明日以降になりそうです!

下の写真の中に、白いカタクリのつぼみがあるのを見つけられますか?

<カタクリの群落>

もう少しクローズアップしてみましょう。

<白いカタクリは柄に注目>

花の柄が、普通のカタクリは赤っぽい色が入るのに対し、白いカタクリはきれいな緑なのが特徴です。これは通常の色素が作られないためで、出現するのは数万本に1本の頻度といわれていますが、瑞穂町のさやま花多来里では何と2株、近い場所で見つけることができます。

白いカタクリの花言葉は「私は特別」「本当の姿を見て」「きまぐれ」だそうです。

あなたも白いカタクリを探しに出かけませんか?

20240317

第215回 温故知新の会「神仏に出会う旅ー社寺参詣の文化と瑞穂ー」

本日は第215回 温故知新の会「神仏に出会う旅ー社寺参詣の文化と瑞穂ー」を開催しました。

本日の講師は、当館学芸員の関口健氏です。
日本民俗学を専攻し山岳宗教史などを研究している関口氏が、さまざまな資料写真を見ながら社寺参詣に関わる話をしました。

「一 江戸の富士塚」とはどのようなものかというところからはじまり、「二 瑞穂にもたらされた札や護符」、「三 町内の石造文化と社寺参詣」と、瑞穂町の身近にある文化財や、当館で所蔵の古文書などからも分かる参詣の形やルートの話、最後には「四 社寺参詣と鉄道 」と御嶽山のケーブルカーの話まで。関口氏のお勧め観光ポイントや少年時代の遠足の思い出なども良かったですね。1時間半、ギュッと濃密につまった大変興味深く面白いものでした。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

20240304

「瑞穂の匠」作品展より⑤

こんにちは。

企画展関連展示「瑞穂の匠」より、引き続き見どころを選んでお伝えします。

最終回はパッチワークの鈴木貞子さんの作品を紹介します。

パッチワークは大きさや形、色や柄の異なる布やきれを縫い合わせる技法ですが、手間がかかるため、一つの作品を製作するのがとても時間が必要です。

 

こちらの作品は「アラベスク」です。

アラビア風(アラビア風植物模様)ということですが、青がとても鮮やかで、唐草模様で全体が構成されています。

幾何学的で何だかエキゾチックな模様ですがアップで見ると…。

〈アラベスク〉

〈アラベスク、右側アップ〉

〈アラベスク、右下アップ〉

このように見ると、実に細かい仕事ということがわかるのではないでしょうか。

 

続いて、「四重奏」です。

4つのモチーフを、配色を変えながら組み合わせ、一つの模様としています。

〈四重奏〉

こちらもアップしてみましょう。

〈四重奏、右側アップ〉

〈四重奏、中央アップ〉

瑞穂の匠の作品紹介は以上です。

また来年の瑞穂の匠もご期待ください。

20240302

爲國さん家の雛飾り④

こんにちは。

今回も開催中の企画展「ひなまつり展2024」より、「爲國(ためくに)さん家(ち)の雛飾り」の一部を紹介します。

 

今回は最終回ということで、「爲國さん家の雛飾り」の原点になる雛飾りを紹介します。

この掛軸は、爲國さんのお宅に伝わってきたものです。

〈立雛掛軸〉

いつ描かれたものかはわかりませんが、気品ある顔立ちの立雛です。爲國さんにとってのコレクション第1号とも呼べるものでしょう。

雛祭りというと今はお人形を思い浮かべますが、絵をまつることも多かったようです。

こちらの木目込み人形は、爲國翠子さんの生まれる前に買われたそうです。

その後も守り雛として大切に飾られているとのことです。

〈木目込み人形〉

コーナーの一角にも展示していますが、今回の展示で産地や購入場所が分かったものを地図に落とし込んでみました。

〈爲國さん家の雛飾りマップ〉

いかがでしょうか。北は北海道から南は鹿児島まで、まさに日本全国に散らばっています。

もちろん、これらは爲國さん所蔵の雛飾りの一部ですが、この地図を見るだけで旅をしている気分になれませんか。

20240301

「瑞穂の匠」作品展より④

こんにちは。

企画展関連展示「瑞穂の匠」より、引き続き見どころを選んでお伝えします。

今回は日本画の橋野弘美さんの作品を紹介します。

 

「春」は豊かに咲く真っ白な桜の花が印象的な作品です。

繊細で、温かみを持っているのが写真からでも伝わってきませんか。

〈春〉

 

「熱帯」は小品ながら密度を感じる作品で、トラにギュッとフォーカスされています。

先ほどの「春」の繊細さとは異なった印象をうけませんか。

〈熱帯〉

 

こちらの作品は水彩画の「嵐の後」です。

〈嵐の後〉

嵐の後のうごめくような、空の不穏な雰囲気が伝わってきます。

画から風も伝わってくるようです。

20240228

爲國さん家の雛飾り③

こんにちは。

今回も開催中の企画展「ひなまつり展2024」より、「爲國(ためくに)さん家(ち)の雛飾り」の一部を紹介します。

前回に引き続き、伝統工芸を用いた雛飾りについて取り上げます。

まず見ていただきたいのが、博多帯雛です。

〈博多帯雛〉

かわいらしい男雛・女雛が表面、裏面に縫われています。

ちなみに聞いたところでは、爲國さんの成人式の時にはこの帯を使われたのだそうです。

 

ふぐ雛はもちろん、山口県の伝統工芸、萩焼です。

萩焼は毛利家が萩へ本拠を移した際、陶工を連れてきて始めたとされ、400年の歴史を持ちます。

愛嬌のある雛飾りですが、本当によく見つけられたなと思いませんか。

〈ふぐ雛〉

 

そして、阿波藍で有名な徳島県の藍染め雛。

こんなに雛飾りのバリエーションが豊富なことに驚くのではないでしょうか。

〈藍染め雛〉

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