TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

ブログ

20230915

瑞穂中学校の職場体験実習 ~その2~

みなさん、こんにちは。

けやき館では、15日(金)まで瑞穂中学校の職場体験実習を受け入れていました。

先日のブログでも、1、2日目の実習の様子を伝えてきました(9月12日参照)。

今回のブログは後半として、3~5日の様子をご紹介します。

 

3日目は、解説パネルを作成です。生徒がけやき館や耕心館についての勉強をして、一人一項目パネルの原稿を作成するというものです。

この原稿を基に、書式などをそろえて後日、エントランスに展示する予定です。

〈解説パネルの原稿作成中〉

また、接客接遇も欠かせません。

来館者の方はいろいろな目的をもって来館されますが、きちんと対応できて一人前です。

挨拶や目的に応じて、きちんと応対できるように、生徒同士でシミュレーションをしています。

〈接客のシミュレーション〉

 

4日目のこの写真は、土器の拓本を採っている様子です。

土器の大きさや模様を記録する方法として、拓本もその一つです。

初めての経験のため、なかなか難しかったようです。

〈土器の拓本を採る様子〉

 

最終日には、展示解説の練習もしてもらいました。

展示解説は、簡潔に、わかりやすく、できれば相手の興味を探りつつ伝えることができると、満足度の高いものとなります。

始めはみなさん苦戦していたものの、繰り返し練習することで、しっかりと解説できるようになりました。

〈展示解説の実演〉

 

5日間、大変なことも多かったと思いますが、とても頑張ってくれました。

本当におつかれさまです。

20230912

瑞穂中学校の職場体験実習 ~その1~

みなさん、こんにちは。

けやき館では、9月11日(月)から15日(金)までの期間で、瑞穂中学校の職場体験実習として、2年生三人を受け入れています。

昨日(初日)の午前は、常設展示室を中心に館内を見て回るとともに、展示内容やけやき館で行われるイベントなどについて説明を受けました。

午後は、けやき館周辺の史跡見学に行き、自分たちの身近な場所に遺る石造物や周辺の地形などについて学びました。

2日目の今日は座学が中心で、午前は町の自然について、午後は町の概要と歴史について、耕心館に来ている職場体験の生徒と一緒に講義を聞きました。

そして終了間際には、瑞穂ケーブルテレビで職場体験実習をしている生徒が来て、生徒が生徒にインタビューを行いました。このインタビューは9月24日(日)から瑞穂ケーブルテレビで放送されます。

職場体験は15日(金)まで行っていますので、けやき館にいらした際に中学生を見かけたら、ぜひ声をかけてください。

20230909

瑞穂第二中学校の職場体験実習

みなさん こんにちは。

今回は中学校の職場体験実習の活動内容をお知らせします。

瑞穂町郷土資料館では、職場体験実習の受け入れしています。

職場体験実習とは、生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動のことで、当館でも地元中学生を毎年受け入れています。

9/5~7まで、瑞穂第二中学校の生徒さんが体験をしました。

その様子の一部をお伝えします。

 

この写真は1日目の施設ガイダンスの様子です。展示や施設などを見てもらい、けやき館でどのような展示、イベントなどが行われているのか解説しました。

〈常設展示解説を聞いています〉

 

また、瑞穂町の歴史についても知ってもらいます。

写真は年表に、並べ替えクイズ形式で瑞穂町の出来事を当てはめているところです。

3人で互いに調べ合いながら着々と進めています。

〈瑞穂の出来事を調べ中〉

 

このだんごは、生徒さんが紙粘土で作ってくれた月見団子です。

いろいろな地域の月見団子を色や形を工夫しながら作ってくれました。

これらは十五夜のミニ展示で展示します。

〈完成した月見団子〉

 

この他にも、3日間を通して勉強したことを活かして、常設展示室のめくりクイズを新たに一人一問ずつ作ってもらいました。

自分たちで題材を探し、文言や解説を考えて作ってくれました。

早速設置しましたので、いつでも新しい問題にチャレンジできます。

〈めくりクイズを設置中〉

 

このような活動を通じて、生徒さんはけやき館での職場体験を終えました。

本当に3日間お疲れさまでした。

20230903

企画展の展示に追加しました!

みなさん、こんにちは。

9月になったのに、まだまだ暑い日が続きますね💦

けやき館では、企画展「昆虫のふしぎ、ここがすごい!」を開催していますが、先月から「寄生」のコーナーに新しいパネルを追加しました。

 

今回新たに紹介したのは、キスジセアカカギバラバチという寄生バチです。このハチは一般的な寄生の仕方ではなく、便乗寄生(二次寄生)という大変珍しい寄生をします。寄生するまでの段階が複雑なので、当館スタッフが描いた解説図も併せて展示しています。

またこの他にも、瑞穂自然科学同好会の宮﨑豊さんがギャラリートークの際にまとめた写真ファイルも設置しました。

企画展「昆虫のふしぎ、ここがすごい!」の会期は9月24日(日)までです。みなさんのお越しをお待ちしています。

20230902

絵本原画展(更に少しだけ)展示替え

みなさん、こんにちは。

9月に入ったとはいえ、まだまだ暑さ対策が欠かせませんね。

 

さて、2階展示ギャラリーで開催中の「伊藤知紗 絵本原画展~昆虫観察日記~」のうち、てくてく日記コーナーの3度目の展示替えを行いました。

今までは「擬態編」でしたが、今日から「交尾産卵編」となります。

〈てくてく日記~交尾産卵編~〉

 

伊藤さんのブログ「てくてく日記」にも、昆虫の交尾や産卵の様子はよく取り上げられています。

ここでも伊藤さんの観察が光ります。

ハムシの産卵では、卵を自身の糞でコーティングして、孵化した幼虫は糞を蓑にして過ごすそうです。

〈ハムシの産卵の様子〉

 

こちらはカメムシの卵に、寄生バチが産卵する様子も。

こんな早いうちから昆虫たちの生存競争が始まっています。

〈”産卵中”より寄生バチの産卵〉

 

競争といえば、ミノウスバの産卵の記事では、産卵の最中に複数のオスが群がっています。

交尾を済ませた後、産卵を済ませますが、次の世代に命をつなぐ場面をわかりやすく解説されています。

〈ミノウスバの交尾産卵〉

 

伊藤さんのブログも更新されているので、ご覧ください。

てくてく日記 (fc2.com)

 

展示は9月24日(日)までです。

ぜひ、ご来館ください。

20230813

絵本原画展(少しだけ)展示替え

みなさん、こんにちは。

2階展示ギャラリーで開催中の「伊藤知紗 絵本原画展~昆虫観察日記~」のうち、てくてく日記コーナーの展示替えをしました。

今まで「越冬チョウ編」でしたが、8/14(月)より「擬態編」になります。

〈てくてく日記~擬態編~〉

 

伊藤さんが特に興味を持つ鳥糞擬態をはじめ、枯れ葉に擬態した昆虫なども登場します。

〈コミスジ幼虫の擬態〉

 

いろいろな擬態が紹介されています。奥が深いですね。

〈これはどんな擬態でしょう〉

伊藤さんのブログもご覧ください。

てくてく日記 (fc2.com)

 

9月からは「交尾産卵編」を展示する予定です。

一度見学された方も、もう一度ぜひ観に来てください。

20230812

企画展「昆虫のふしぎ、ここがすごい!」ギャラリートーク

残暑お見舞い申し上げます。連日暑い日が続いていますね💦

けやき館では、企画展「昆虫のふしぎ、ここがすごい!」の関連イベントとして、ギャラリートークを行いました。

解説してくれたのは、企画展の展示パネルに使用した昆虫写真の撮影者で、瑞穂自然科学同好会の宮﨑豊さんと、けやき館の谷亀高広学芸員の二人です。

今回の企画展の中心となる4つのテーマ(「変態」・「寄生」・「擬態」・「毒」)について、宮﨑さんが展示写真の昆虫に関連することを解説し、谷亀学芸員が補足説明しました。

宮﨑さんはこのギャラリートークのために、わざわざ資料を作りったり、展示にはない昆虫の写真をファイルして用意してくれました。

参加者は子供から年配の方まで、昆虫好きのみなさんが集まって予定時間をオーバーするほどの有意義な時間となりました。

企画展「昆虫のふしぎ、ここがすごい!」は、9月24日(日)まで開催しています。みなさんのお越しをお待ちしています。

20230806

伊藤知紗 絵本原画展ギャラリートーク

みなさん、こんにちは。

昨日、開催中の特別展「伊藤知紗 絵本原画展~昆虫観察日記~」のギャラリートークを開催しました。

〈ギャラリートークの様子〉

絵本作家の伊藤知紗さんに、展示で取り上げた2作の絵本、そして絵本作りについてお話していただきました。

 

〈絵本作家の伊藤知紗さん〉

 

絵本を作る際のこだわりとして、〝実際に見たものを描く“と仰っていたことが印象に残りました。

当たり前のように思えるかもしれませんが、実践するのは大変です。

「むし、おきあがれるかな」では、虫の起き上がりの様子を実際に見るだけでなく、写真や動画を何度も見直して描いたそうです。

ダンゴムシが起き上がるための、こちらに腹部を向けた描写の難しさ、テントウムシが一瞬翅をひろげて起き上がる様など、一枚の絵になるまでには、苦労と工夫が詰まっているということがよくわかりました。

しかも、絵本には登場しなかった虫たちも観察しているのですから、大変なものです。ですが、実際に見たものを描くことで、絵に説得力が生まれるのだそうです。

伊藤さんのブログも参照してみてください。

新刊本 てくてく日記 (fc2.com)

「うんちみたいな、むしがいた」でも、住まわれている飯能市で実際に出会った虫たちと自然を題材にしています。

 

〈擬態する虫について〉

 

伊藤さんは数箇所定期的に巡回している観察スポットがあり、普段から観察を続けることで細かな変化や発見をして、そうした経験を基に絵本に活かしているのだそうです。

絵本での自然描写も、観察したものと全く同じではありませんが、鳥糞擬態する虫たちの食草や食痕に至るまで、とても気を配って描かれています。

絵本として表現することについては、ラフ原稿(絵本にするためのイメージを描いた下絵、スケッチ)を基に、どのように絵本の構成が変わっていったのか語られています。

これはとても興味深く、編集者とのやり取りの中から、テーマを見つめ直して、内容をそぎ落としたり、追加したりしながら絵本の体裁になっていくとのことでした。

具体的には、「むし、おきあがれるかな」では、登場する順番が当初はカブトムシが初めだったのを最後に回すことで、庭先にいるようなダンゴムシから、徐々にテントウムシ、オジロアシナガゾウムシ、カブトムシと林・森へと導かれる形をとっています。

〈絵本のラフ画との違い解説〉

 

絵と写真との表現方法について。

写真絵本など、絵本を写真で表現することは可能です。それでも絵で表現するについて、描き込まないことで想像させることができると仰っています。

確かに写真はリアルな表現手法ですが、小さな子どもが怖がってしまうこともあるそうです。

でも、絵であればタッチを変えることで柔らかいタッチも、デフォルメを加えることも可能です。

そして、描くことで生まれる絵の余白、絵と絵の間から次への展開を想像させることができるのです。

 

ギャラリートークに参加された方も、自然に詳しい方、何度も展示を見に来てくださっている方と関心の高い方ばかりでした。

ギャラリートークの時間が終わっても、伊藤さんとの虫談義、絵本談義が尽きないようでした。

〈参加者との質疑のようす〉

 

展示は9月24日(日)まで開催しています。

「てくてく日記コーナー」の展示替えも予定していますので、ぜひご来館ください。

20230727

伊藤知紗氏在廊について

皆さん、こんにちは。

企画展関連展示「伊藤知紗 絵本原画展~昆虫観察日記~」の作家、伊藤知紗氏が7/29(土)14:30より在廊されます。

絵本のこと、自然の観察のことなど、お話いただけますので、お気軽に来館してお声をかけてください。

20230716

企画展関連展示「伊藤知紗絵本原画展~昆虫観察日記~」始まりました

みなさん、こんにちは。

企画展「昆虫のふしぎ ここがすごい!」の関連展示、「伊藤知紗絵本原画展~昆虫観察日記~」が15日より始まりました。

 

伊藤さんは飯能市在住の絵本作家、イラストレーターです。

昆虫を題材にした絵本を多数発表され、けやき館でも令和2年の企画展「みずほの蝶」の際、素敵な絵本原画を展示しました。

 

今回は、鳥糞擬態がテーマの『うんちみたいなむしがいた』と、虫の起き上がりがテーマの『むし、おきあがれるかな』の2作の絵本の原画、計32点を展示しています。

 

伊藤さんの特徴の一つは「観察眼」で、昆虫の動作の一つ一つ、昆虫を取り巻く自然環境を丁寧に描いています。

こうした描写は、日々の自然観察によって培われたものです。

また、伊藤さんが昆虫の観察の様子を記録しているブログ、「てくてく日記」を展示室内に再現しています。

 

この展示は9月24日(日)まで開催し、期間中の8月5日(土)14時からギャラリートークを企画しています。

ぜひご覧ください。

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