2023年12月03日
「野鳥観察 初心者講座」を開催しました
みなさん、こんにちは。
師走になって、朝晩はずいぶん冷え込むようになりましたね。
本日けやき館では、第209回温故知新の会・自然に関する講演会「野鳥観察 初心者講座」を開催しました。
講師は、日本野鳥の会奥多摩支部会員の名執修二さんです。名執さんには、初夏の探鳥会に続いて担当していただきました
今回は初心者向けの講座ということで、前半は野鳥の見つけ方や観察のマナー、双眼鏡の使い方・選び方、図鑑の選び方など、これから野鳥観察を始めたい方にも解りやすく丁寧に説明してくださいました。

後半は、名執さんが野鳥観察の際に撮影した鳥の写真を見ながら、雌雄の見分け方や鳴き声・行動の特徴などを、撮影の際のエピソードを交えながら話してくださいました。
スズメ・メジロ・エナガ・シジュウカラ・カルガモ・カワセミなどなど、ここでは紹介しきれないほどたくさんの鳥たちの話を興味深く聞くことができ、野鳥好きな人たちには至福のひと時となりました。
ジョウビタキ♂(名執さん撮影)
名執さんには、来年の2月4日(日)に冬の探鳥会を担当していただく予定です。
受付は1月5日からになります。どうぞお楽しみに。
2023年12月02日
狭山丘陵市民大学2023講演会
みなさん、こんにちは。
今日は狭山丘陵市民大学2023が行われました。
狭山丘陵市民大学とは、狭山丘陵を中心に歴史や文化を学ぶ、東村山市・東大和市・武蔵村山市・瑞穂町が合同で行っている勉強会・見学会です。
今年のテーマは、「狭山丘陵の成り立ち」です。
地質・地形を通して、狭山丘陵の形成から現在に至るまでの変遷について考えるというものです。
今回は元都立高校教員で、地理学者の角田清美先生に「狭山丘陵の成り立ちと武蔵野台地」と題して講演をしていただきました。
〈講師の角田先生〉
狭山丘陵と武蔵野台地の形成を長い時代をかけて、スケールの大きい話をしていただきました。
現在の地質から見ると、武蔵野台地がかつて海だった時代の土壌(粘土層)と川だった時の地層(砂利や礫)によって形成されていました。
その川とは、古多摩川であり、削り残されたのが狭山丘陵である。
そして、立川断層ができることにより、狭山丘陵が川によって土壌を削り取られなくなったことで、現在の形となったようです。
〈地図に様々な情報を盛り込んでお話します〉
狭山丘陵周辺の地下水の流れの話や武蔵野台地の形成過程を、年代を追って示されていくなど、とても意欲的なお話でした。
お話の中でも、〇〇に行って、~~を見てなど、武蔵野台地の各地に行って調査をして、観察をしていることがよくわかり、本当に足を使った成果だったというのがよくわかります。
講演後も先生に話を聞く人が絶たず、参加者の興味関心の高さも実感しました。
今年度の狭山丘陵市民大学は講演会のみとなりますが、次年度以降、また新しい企画を考えますので、よろしくお願いします。
2023年11月18日
企画展「オオタカ展」ギャラリートーク
みなさん、こんにちは。
本日(11月18日)、企画展「オオタカ-鷹とその文化-」の関連イベント、ギャラリートーク(第1回目)を開催しました。
今回は、けやき館学芸員だけではなく、展示の監修者、日本鷹匠協会の会長の尾作文男氏、副会長の村野貞夫氏にも加わっていただきました。
〈ギャラリートークの様子〉
〈尾作文男会長〉
鷹匠ならではの視点で、オオタカはどのような鳥で、飼育・調教をしているのか、お話いただきました。
鷹匠のお二人が強調したのは、鷹匠としての伝統技術を守ることでした。
鷹匠としての役割は、昔は将軍や大名に仕えているという役割で、そうした伝統が道具や所作にも宿っているということが印象的でした。
タカを飼うだけではなく、道具も作れて一人前で、どのような技術が詰まっているのか、細かくお話されていました。
〈村野貞夫副会長〉
また、もう一つ大切にされていたのは、とてもタカを大事にして、よく観ているということです。
タカの癖はもちろん、このタカは何をしようとしているのか、気性などを含めて、とても注意深く観ていました。
ギャラリートーク後には、実際に伝承の広場で、鷹匠二人で向かい合い、飛ばしてくれました。
これも訓練の一つで、タカとの信頼関係がなければ、このようなことはできません。
〈鷹匠イベントの様子〉
今回は鷹匠イベントも行うと告知していたため、多くの方が参加してくださいましたが、とても関心が高く、最後まで鷹匠の方々とお話していたのが印象的でした。
展示は令和6年1月8日(祝・月)まで開催しています。また、次回のギャラリートークは、12月9日(土)です。
興味を持たれた方はぜひお越しください。
2023年11月06日
「旧細淵家の遺産」パネル展示
みなさん、こんにちは。
最近は暖かい日が続いていますね☀
けやき館では、エントランスホールにて『旧細淵家の遺産』パネルを展示中です。

今年9月に、けやき館に職場体験で来てくれた瑞穂中学校の生徒さんが来館者のみなさんに、けやき館・耕心館のことを楽しく学んで知ってもらおうと取材した記事を当館学芸員がパネルにまとめ展示しました。

大イチョウ・耕心館・煙突など、興味深い内容を紹介していて、それぞれのパネルには簡単なクイズもあります。

瑞穂中学校の生徒さん、ありがとうございました。
みなさんも来館した際は、是非ともご覧になってみてください。
2023年10月22日
温故知新の会「花そして、タネ」を開催しました
みなさん、こんにちは。
朝晩が肌寒く感じるようになり、秋が駆け足でやってきていますね。
けやき館では、第206回温故知新の会・自然に関する講演会「花そして、タネ」を開催しました。講師は森林インストラクターの久保田鷹光さんです。

植物は私たち人間が生活していく上で、なくてはならない存在です。その植物の多くは、花を咲かせタネを作ります。今回の講演では、身近に咲く草花や国内外の植物を取り上げながら、タネを通して仲間を増やしていく方法などについて、お話をしてくださいました。
風に飛ばされ、動物に運ばれ、川に流され、海流に乗って‥‥‥タネは環境に適応しながら、いろいろな方法で子孫を残していくのです。

会場には、熱帯地方に自生する「モダマ(藻玉)」というマメ科のつる植物が飾られ、参加者の目を引いていました。また、会の最後には「アルソミトラ」という南方のつる植物のタネの模型を飛ばして、会場からは驚きの声が上がりました。
久保田鷹光さんの写真展「里山の花」は、10月29日(日)まで開催しています。会期が残り少なくなりましたが、みなさんのお越しをお待ちしております。
2023年10月07日
写真展「里山の花」のギャラリートークを行いました
みなさん、こんにちは。
暑さも過ぎ去り、ようやく秋らしい気候になりましたね
けやき館では現在、写真展「里山の花 ALL beautiful & ALL Wonderful」を開催しています。今日は関連イベントとして、ギャラリートークを行いました。

森林インストラクターの久保田鷹光さんが、ご自身で撮影した44点の展示写真を一つ一つ丁寧に解説してくださいました。それぞれの草花の容姿・特徴・撮影方法など、久保田さんが里山を歩いて発見・撮影した草花に対する想いが伝わってくるお話でした。

写真展は10月29日(日)まで開催しています。また、10月22日(日)には温故知新の会・自然に関する講演会「花そして、タネ」を行います(要予約)。久保田さんの体験談や撮影秘話など、興味深いお話が聞けると思いますので、みなさんのご参加をお待ちしています。
2023年09月23日
写真展「里山の花」が始まりました
みなさん、こんにちは。
今日は彼岸の中日。暑さもようやく一段落してきましたね。
けやき館では、写真展「里山の花 ALL Beautiful& ALL Wonderful」が始まりました。

昨年に続き、森林インストラクターの久保田鷹光さんが、新たに撮影した作品を中心に40点以上を展示しています。初日の今日は久保田さんご本人もいらしてくださいました。
狭山丘陵など、瑞穂町内や近隣の丘陵に広がる「里山」で、陽春から初秋にかけて撮影した草花の写真は、どれも力作ぞろいです。

会期は10月29日(日)までです。会期中、
・10月7日(土) 14時から、ギャラリートーク
・10月22日(日) 13時30分から、温故知新の会・自然に関する講演会「花そして、タネ」
を開催します。
ひっそりと、可憐に咲き誇る草花たちを、是非ご覧にいらしてください。
みなさんのお越しをお待ちしております。
2023年09月15日
瑞穂中学校の職場体験実習 ~その2~
みなさん、こんにちは。
けやき館では、15日(金)まで瑞穂中学校の職場体験実習を受け入れていました。
先日のブログでも、1、2日目の実習の様子を伝えてきました(9月12日参照)。
今回のブログは後半として、3~5日の様子をご紹介します。
3日目は、解説パネルを作成です。生徒がけやき館や耕心館についての勉強をして、一人一項目パネルの原稿を作成するというものです。
この原稿を基に、書式などをそろえて後日、エントランスに展示する予定です。
〈解説パネルの原稿作成中〉
また、接客接遇も欠かせません。
来館者の方はいろいろな目的をもって来館されますが、きちんと対応できて一人前です。
挨拶や目的に応じて、きちんと応対できるように、生徒同士でシミュレーションをしています。
〈接客のシミュレーション〉
4日目のこの写真は、土器の拓本を採っている様子です。
土器の大きさや模様を記録する方法として、拓本もその一つです。
初めての経験のため、なかなか難しかったようです。
〈土器の拓本を採る様子〉
最終日には、展示解説の練習もしてもらいました。
展示解説は、簡潔に、わかりやすく、できれば相手の興味を探りつつ伝えることができると、満足度の高いものとなります。
始めはみなさん苦戦していたものの、繰り返し練習することで、しっかりと解説できるようになりました。
〈展示解説の実演〉
5日間、大変なことも多かったと思いますが、とても頑張ってくれました。
本当におつかれさまです。
2023年09月12日
瑞穂中学校の職場体験実習 ~その1~
みなさん、こんにちは。
けやき館では、9月11日(月)から15日(金)までの期間で、瑞穂中学校の職場体験実習として、2年生三人を受け入れています。
昨日(初日)の午前は、常設展示室を中心に館内を見て回るとともに、展示内容やけやき館で行われるイベントなどについて説明を受けました。

午後は、けやき館周辺の史跡見学に行き、自分たちの身近な場所に遺る石造物や周辺の地形などについて学びました。

2日目の今日は座学が中心で、午前は町の自然について、午後は町の概要と歴史について、耕心館に来ている職場体験の生徒と一緒に講義を聞きました。

そして終了間際には、瑞穂ケーブルテレビで職場体験実習をしている生徒が来て、生徒が生徒にインタビューを行いました。このインタビューは9月24日(日)から瑞穂ケーブルテレビで放送されます。

職場体験は15日(金)まで行っていますので、けやき館にいらした際に中学生を見かけたら、ぜひ声をかけてください。
2023年09月09日
瑞穂第二中学校の職場体験実習
みなさん こんにちは。
今回は中学校の職場体験実習の活動内容をお知らせします。
瑞穂町郷土資料館では、職場体験実習の受け入れしています。
職場体験実習とは、生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動のことで、当館でも地元中学生を毎年受け入れています。
9/5~7まで、瑞穂第二中学校の生徒さんが体験をしました。
その様子の一部をお伝えします。
この写真は1日目の施設ガイダンスの様子です。展示や施設などを見てもらい、けやき館でどのような展示、イベントなどが行われているのか解説しました。
〈常設展示解説を聞いています〉
また、瑞穂町の歴史についても知ってもらいます。
写真は年表に、並べ替えクイズ形式で瑞穂町の出来事を当てはめているところです。
3人で互いに調べ合いながら着々と進めています。
〈瑞穂の出来事を調べ中〉
このだんごは、生徒さんが紙粘土で作ってくれた月見団子です。
いろいろな地域の月見団子を色や形を工夫しながら作ってくれました。
これらは十五夜のミニ展示で展示します。
〈完成した月見団子〉
この他にも、3日間を通して勉強したことを活かして、常設展示室のめくりクイズを新たに一人一問ずつ作ってもらいました。
自分たちで題材を探し、文言や解説を考えて作ってくれました。
早速設置しましたので、いつでも新しい問題にチャレンジできます。
〈めくりクイズを設置中〉
このような活動を通じて、生徒さんはけやき館での職場体験を終えました。
本当に3日間お疲れさまでした。