TEL.042-568-0634

開館時間
9:00〜17:00
休館日
第3月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休館日

ブログ

20220414

企画展「遥か太古の瑞穂」

皆さん、こんにちは。

桜の季節が終わりを迎え、代わって様々な草花が咲き乱れるようになり、まさに春爛漫の季節になりました。

けやき館では、4月9日から1階企画展示室にて、企画展「遥か太古の瑞穂」を開催しています。毎年恒例となった春の自然科学系展示の第5弾で、令和4年度最初の企画展です。

私たちが暮らす瑞穂町や多摩地域を含む関東平野は、「上総層群」(かずさそうぐん)とよばれる地層の集まりが基盤となっています。これらの地層が堆積した、今から約280万年前から50万年前にかけて、多摩地域は海になったり、川の河口になったりといった地形的な変化を何度も繰り返しながら、やがて陸地になっていきました。

その頃の多摩地域には、ゾウやシカ、アシカやトドといった動物たちが生息していました。また狭山丘陵では、現在では絶滅してしまったオオバタグルミなどの植物が自生していました。これらのことは、上総層群の中から発見された化石から明らかになっています。

今回の企画展では、動植物の化石や貝の化石などの資料と当時の復元図を展示して、上総層群が堆積した時代の景観や動植物の様子を紹介しています。

また、より古い時代に生息していたアンモナイトや恐竜の化石も展示していて、化石を実際に触ることができるコーナーも設置しています。

企画展の関連イベントとしては、

・5月21日(土) 企画展ギャラリートーク

解説:角田(すみだ) 清美さん

・6月12日(日) 第173回温故知新の会 自然に関する講演会「瑞穂町の自然環境~土地の生い立ち」

講師:角田 清美さん

を実施する予定です。

企画展「遥か太古の瑞穂」は、6月19日(日)まで開催しています。皆さまのご来館をお待ちしています。

20220409

初めての人向け 古文書を読み解く

みなさん、こんにちは。

連続講座「初めての人向け 古文書を読み解く」が行われました。

 

毎年実施している講座で、初心者向け古文書講座として、一つの文書を読み解きながら、読み方や書かれた時代背景などを紹介します。

講師は、瑞穂古文書を読む会の会員の方々に担当していただきました。

 

今回のテキストは、講師の方々による持ち込みだったので、離縁状、鉱山関係、漁業や温泉と様々な文書が集まりました。

 

第一回(3/26)の講師、塩島清志さん(瑞穂古文書を読む会代表)は古文書の読み方について。

第二回(4/2)の講師、渡辺忠夫さんは鉱山関係の史料など。

第三回(4/9)の講師、小林良久さんは漁業関係の史料など。

3回にわたってありがとうございました。

講座中、わからないことに関しては活発に質問もあり、江戸時代の社会についての興味の高さがうかがえました。

また、瑞穂古文書を読む会は、けやき館で月に一回古文書の講読をしています。

ご興味のある方はぜひ様子を見に来てくださいとのことです。

 

古文書講座は今年度も計画したいと考えています。

詳細が決まりましたらお知らせしますので、興味を持たれた方はぜひ参加してみてください。

20220331

白いカタクリ、咲いています!

みなさん、こんにちは。

桜の花も町のあちこちで咲くようになり、けやき館にもハイカーの方が多くいらっしゃっています。

 

さやま花多来里の郷で、白カタクリが咲いたという話が聞こえたので、早速行ってみました。

さやま花多来里の郷は一面がカタクリの花で覆われ、今がちょうど良いタイミングかもしれません。

〈山の斜面に咲くカタクリ〉

本題の白カタクリですが、今のところ1輪咲いているようです。

〈白カタクリ〉

白カタクリは数万株に1株ともいわれています。

他のカタクリとともに、大事に見てあげてください。

 

けやき館となりのサッカー場近くの桜並木の写真も1枚。

〈けやき館近くの桜並木〉

※さやま花多来里の郷の情報は、町の観光情報サイトに詳しく載っています。

瑞穂町観光情報サイト (ittenbee-tokyomizuho.jp)

20220329

土器パズル、復活しました!

みなさんこんにちは。
今回のブログは、常設展示室のことについて。

3月29日より、常設展示室の土器パズルのコーナーが復活しました。

〈土器パズルコーナー〉
これで常設展示の全てのコーナーが体験できるようになりました。

コロナ対策ということで、直接手に触れる土器パズルは長らく展示を中止していました。
この度、コロナ対策として赤外線による消毒が可能となり、復活しました。

〈上から赤外線を照射して消毒します〉※人が近づいたら安全のため停止します

こうした対策は、他の展示でも行っていて、鳥の鳴き声クイズでは「タッチペン」を使い、直接画面を触れなくても楽しめるようにしたり、消毒用アルコールを増やしたりしています。

〈鳥の鳴き声クイズコーナー〉

 

地形シアターなど、人数制限をお願いする展示もありますが、安全・安心に楽しめる展示をこれからも目指していきますので、どうぞよろしくお願いします。

20220306

ひなまつり展2022のご紹介④

みなさん、こんにちは。

「ひなまつり展2022」のご紹介、4回目最終回になります。

 

今回は雛祭りのお飾りに戻り、「舞踊人形コーナー」についてご紹介します。

「舞踊人形」といってもピンと来ないかもしれませんが、ガラスケースに入った「藤娘」や「汐汲み」などのお人形のことです。

室内はこんな感じです。

〈舞踊人形コーナー〉

 

改めて説明すると、「舞踊人形」は女の子の成長を祈り、初節句のお祝いとして雛人形とともに贈られることが多いようです。

歌舞伎や能、日本舞踊などの一場面を表した人形で、ケースに入り、木札に「藤娘」などの演題が記されています。

今回は舞踊人形に用いられている、日舞の道具も一緒に飾っています。見どころの一部をご紹介します。

 

こちらは「浅妻」。

〈浅妻〉

演目としては「浅妻船」といいます。浅妻船とは、琵琶湖の港町・朝妻の渡し船のことで、烏帽子・水干姿の遊女が舟に乗って客に接していました。

展示している道具は、遊女の持つ鼓などです。月夜の海に浮かぶ舟に、美しい女が白拍子姿で鼓を打ちながら現れ、女は名残りを惜しみつつ舞い納め、月影の中に遠く湖の向こうへ消えていきます。

 

次は「八重垣姫」。

〈八重垣姫〉

八重垣姫は、兜を持って舞い踊っている姿で表現されます。

八重垣姫は上杉謙信の息女で、武田信玄の嫡子勝頼の許婚で、武田勝頼の危機を救うため、父・謙信の元にある「諏訪法性の兜」を盗み出さなくてはいけなくなります。

後ろの扇は二重になり鈴を付けていますが、姫を助けた狐の姿を表しています。

このように、日本舞踊の道具と舞踊人形を一緒に見ると、その人形の持つ物語が思い浮かばれるのではないでしょうか。

見慣れた人形も、切り口を変えると少し見方が変わってくるはずです。

本日が会期最終日ですが、ご来場の際には「舞踊人形」もぜひご覧ください。

20220305

ひなまつり展2022のご紹介③

みなさん こんにちは。

「ひなまつり展2022」のご紹介も3回目になります。

 

今回は一つではなく、「瑞穂のつるし飾りと瑞穂の匠」のエリア全体をご紹介します。

昨年、コロナの影響もあり、耕心館のつるし飾りも大幅に縮小することになりました。

そこで、今年はけやき館の企画展示室の中で、瑞穂のつるし飾りと瑞穂の匠を紹介したいと考え、企画しました。

 

まずは「瑞穂のつるし飾り」です。

〈干支のつるし飾り〉

 

つるし飾りは、ボランティアさんが型紙から生地選び、縫いから飾りつけまで、皆さんで行います。

ケースのつるし飾りは干支飾りで、一年ごとに制作されたもので、一周するのももう少しです。

 

「瑞穂の匠」は、町内在住の作家の方々に雛祭りに合わせた作品を選んで、展示しています。

今回は5名の先生(日本画、押し花アート、絵手紙、パッチワーク、ステンドグラス)にお願いしています。

〈押し花アートとパッチワーク〉

〈ステンドグラス〉

 

いつものひなまつり展とは異なる雰囲気で、彩りを添えて頂いています。

実際に間近に見ることで、丁寧な作り込みをご覧いただけます。

〈絵手紙〉

〈日本画〉

展示室の入り口側に展示していますので、ぜひご覧ください。

20220304

ひなまつり展2022のご紹介②

みなさんこんにちは。

「瑞穂のつるし飾り」に合わせて、今年も企画展示室にて「ひなまつり展2022」を開催しています。

今回も「ひなまつり展2022のご紹介」として、展示の中から一つ選び、紹介したいと思います。

 

今回は、市松人形です。

〈市松人形〉

市松人形って雛祭りの時に飾るの?と思われかもしれません。

雛祭りの時に市松人形を飾るのは関西の風習で、「よく飾られていましたよ」と寄贈された方から聞きました。

市松人形は着せ替えの一種で、関西では「いちまさん」「いちまにんぎょう」と呼ばれ、女の子の遊び道具として親しまれています。

このお人形は、寄贈された方のおばあ様が京都の「松屋」(現在は閉店)で買い求めたもので、7~80年ほど前と伝えられています。

ひな祭りの時には、4月3日(旧暦)前後の一週間ほどお雛様とこの市松人形を一緒に飾っていたそうです。

 

昔のお雛様は、今のように形式が定まっていないので、こんな飾り方もしていたようです。

〈大正時代の町の雛祭りの様子〉

 

〈拡大すると、色々なお人形がいます〉

大正時代と伝えられる町のお雛様の飾りですが、手前にお人形が飾られています。

お雛様の今昔について紹介しました。

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